更年期とアロマセラピー 〜美しい笑顔でいるために〜

Lesson 1: アロマセラピーってなんですか?

はじめまして。アロマセラピストの本部順和(ほんべ じゅんわ)です。縁あって、コラムを書かせていただくことになりました。気張らずにフランクにお話しする場、楽しくお読みいただけたら嬉しいです。

 

社会人になってから出会ったアロマセラピーも、もう20年を超え、いつのまにか「花咲く女性」世代から「華やか(!)女性」世代に突入。人生のさまざまな局面でサポートしてくれているアロマセラピーを、これからの年代でどう使ってゆくか皆さまとご一緒に体験できたらいいなと思っています。


「アロマセラピーって、エステの一種ですか?」

よく初めてアロマセラピーに触れた方にそう聞かれます。「香り」ということだけはCMなどの効果もあって知られてきているようですが、(「アロマの香り」とか。アロマは<香り>だから「香りの香り」ですよね、笑)まだ化粧品の一種などのくくりだと思われている方も多いようです。

アロマセラピーが日本に上陸したのは1980年代。高山林太郎さんが「芳香療法」という訳語をして日本にもその後根付くようになりました。そもそも古代エジプトの時代にも活用され、生活に密接な関わりをもったものでした。医学が発達する以前はほぼ人類は「薬草」でなんとかしてきたんですよね。同様に聖書にもすでに「香り」や「香油」は登場しているのです。本当はずっと前から私達の生活にも関わってきていたのです。

 

アロマセラピーで使う「精油=エッセンシャルオイル」と言われる香りのオイルはさまざまな植物から抽出された高濃度の有機成分です。

ご存じのローズ。ブルガリアやトルコで生産されるローズ(Rose otto)を、美しく咲いたときに花だけを収穫し、それを高温の蒸し釜で煮て浮いてきた成分(油)がエッセンシャルオイル(精油)といわれるものです。そのなかにバラの花びらの成分が凝縮されているのです。精油は大ざっぱにいうと、植物の化学兵器 ーー 害虫、カビなど外敵から自らを守ったり、香りの誘因で受粉を促進する、精油で冷やし太陽光から自らを守るなどの働きをします。未解明の成分やらも含めると、ひとつの小瓶に100から300超の有機成分が含まれています。天然のものなので、からだによい影響を与える成分も悪影響のある成分も含まれています。そのため、使用には注意も必要です。

 

自分に必要な精油がからだに入っていくと、なんとなく体調も気分も上がっていくのを感じることができます。個人差はありますが。気持ちを整えることで、体調も整っていくのを実感されている方は多いと思います。アロマセラピーは、まさに心身一如、最近よく耳にする「ホリスティック」なケアがご自分でできるのです。医者に行ったのに、どこも悪くないと言われて「こんなに調子悪いのになんでっ!?」と逆ギレしてさらに体調が悪くなりそうなときに、アロマセラピーを一度お試しください。まずちょっとリラックス。自律神経を和ませてあげましょう。適度な運動、食生活と合わせて、自分にあったケアを少しずつでもしていくことで良い循環が生まれてくるのだと思います。セルフマッサージや入浴時にポトンと数滴浴槽に落としてみたり、芳香浴だけでもいいのです。生涯に耳かきほどしか分泌されない女性ホルモンの指令系統にも作用してくれます。

 

◆◇Bonjour50s おススメレシピ◇◆


<Hands Bath>

ゼラニウムまたはラベンダー 

ベルガモット 


おけにお湯を張ってこの滴を入れ、前腕(腕の関節から下)をお湯につけてみてください。意外と腕って疲れていたってわかります。

オプションでミルクに精油を混ぜてからお湯に入れてもしっとりします。

 

 

2011.7.6

Attention

天然100%以外の精油はおススメしません。100円ショップなどのアロマオイルはまったく異なるもので、期待される効果や作用は得られませんのでご注意を。

必ず精油は希釈して使ってください。だいたい2%の濃度です。

(10mlの植物油に4滴相当)

同じ精油をからだに連続して2週間使い続けるのは避けましょう。

使い方を誤ると思わぬ皮膚トラブルや体調に影響します。

 

ご質問はいつでもお気軽にしてください。 junwahombe@kiyoudo.com