更年期とアロマセラピー 〜美しい笑顔でいるために〜

Lesson 15: 今年の始まりは香りとともに

新年おめでとうございます。

せわしない師走からほんの少しの時間が経過し、新たかで清らかな初春を迎えるのは不思議な気がします。松の内は、飲食にあけくれながらも身の引き締まる思いです。昨年は秋の特有のひんやり感が持続しないままに一気に冬に突入してしまい、かなりの寒さが急襲した感じがあります。各地に影響を与えた大寒波もあとをひき、まだまだ冷えこみはつづきますね。

 

寒い時期はなんとなく外の寒さをよけたくなり、家にいる時間が長くなります。エアコン、ガスヒーターなどは空気を乾燥させるので加湿器をお使いの方も多いと思います。加湿器のなかには、アロマオイル(エッセンシャルオイルまたは精油)があらかじめプリセットしてあるものも売っていますね※。鼻はにおいに慣れやすいし、またすぐ疲労してしまう器官なので、室内のもわっとしたあまりいいにおいでない空気にも慣れてしまっています。


※精油をつけてもOKな加湿器は限られていますので、揮発性の高い精油を温熱器等につけたりすることは絶対に避けてくださいね。

 

そのようなときにも精油は、室内リフレッシュに一役買ってくれます。柑橘系の香りは、なじみのあるさっぱりした甘みがあるのでおすすめです。針葉樹の香り、たとえばファーニードルやサイプレス、シダーウッドもこの時季に合うと思います(前回、クリスマスでもご紹介しましたが)。香りはもちろんのこと、精油には抗菌・抗ウイルス作用や清澄作用などいろいろな効果を期待することができます。そういう意味ではインフルエンザ流行のこの時季にティートリーやタイムをブレンドするのもいいかもしれません。エアリフレッシュナーとして気軽に精油を使ってみてください。

 

冬も本番、この寒さゆえにからだをあまり動かさなくなっていませんか? 寒さや冷えによって筋肉も委縮しがち---血行が悪くなることで、全身にトラブルが出てきやすい状態になってしまいます。天候不順による気圧の変化でも「慢性的な」痛みが増すことが多いのですが、寒さによっても痛みに影響がでることがあるようです。関節や筋肉の痛み、腰痛、頭痛など、特定の原因がない不定愁訴または加齢からくるものなどは対症療法のみで、痛みをなだめつつお付き合いをしていかなくてはならないもの。とはいっても、処方された鎮痛薬や経皮薬を毎回続けるのもためらわれます。

 

そこでまた精油の登場です。精油のなかにはレモングラスやブラックペッパーなど、「鎮痛」作用のある成分を多く含んだものがあります。レモングラスは筋肉や関節の痛み、ブラックペッパーはおもにリウマチ性の痛みにもよいとされています。私個人はこのほかにベチバー、マジョラムも痛みの緩和にはおすすめですが、後者2つは香りの好みもありますので、先のあげた2つの精油のほうが使いやすいかもしれません。これらの精油を植物油に希釈して、痛みの部分をやさしくさすったり、自分に合った力かげんでマッサージすることで痛みは和らいできます。個人差はありますが、温かいお部屋で自分をいたわるようにトライしてみてください。

 

今年が、くもりのない素敵な笑顔に満ちた1年でありますように!

 

◆◇Aromatic recipe for Bonjour50◇◆ 

 

(1)Air refreshner 30ml

無水エタノール5ml+精製水25ml/スプレーボトル

精油(単位は滴数)

オレンジスイート - 2、ペパーミント - 1、サイプレス - 1、ラベンダー - 1

スプレーボトルに無水エタノールを入れて、精油を加えてよく混ぜる → 精製水を入れる


(2)Massage for pain

レモングラス/ブラックペッパー 4滴

オリーブオイル、セサミオイル、グレープシードオイルなどの植物油 10ml

植物油に精油を(2つの精油なら合計)4滴混ぜて、マッサージオイルとして使います。

 

 

 

2013.1.14

Attention

天然100%以外の精油はおススメしません。100円ショップなどのアロマオイルはまったく異なるもので、期待される効果や作用は得られませんのでご注意を。

必ず精油は希釈して使ってください。だいたい2%の濃度です。

(10mlの植物油に4滴相当)

同じ精油をからだに連続して2週間使い続けるのは避けましょう。

使い方を誤ると思わぬ皮膚トラブルや体調に影響します。

 

ご質問はいつでもお気軽にしてください。 info@kiyoudo.com