22.ついにきてしまった、この季節…という方、ストレスを減らして睡眠を

卒業、入学準備、就職にむけた生活準備、旅行など動きの多い季節になりました。暖かくなってきて、やっとからだのコリも減るというもの。・・・という矢先に風に乗って飛んでくる超微粉末の「アレ」――スギ花粉。2月半ばはインフル+花粉症というダブルパンチの方も多かったようです。

アレルギー※は免疫、免疫はストレスや腸の健康とも大きな関連があると言われています。

ストレス回避と同時に腸の健康を保つこともとても重要です。でも勤務超過、人間関係、あふれる情報に惑い、不純物をいやおうなしに摂取しつつ、睡眠時間がうまくとれない、という生活をしているうちは非常に難しいですよね。今のつらい症状を耐えている方、アレグラや予防薬で抑えている方も多いことでしょう。

そんなときにもアロマセラピーケアを。

おすすめはペパーミント、レモン、ユーカリ、そしてカモミール、フランキンセンスの精油です。とくに鼻腔がうっ血している場合などには、冷却作用のあるペパーミント、ユーカリ。

香りもすっきりしますし、うっ滞したものを流す作用があります。抗炎症や会鎮静作用のあるラベンダーもよいですし、カモミールは炎症を抑えるだけでなく、抗アレルギー作用があると言われています。ジャーマンとローマンの2種類ありますが、使いやすいのはローマンで香りもやわらかです。(カモミールティーとして飲むのは、ジャーマンです。お茶にするとこちらのほうが甘くやさしいものになります)ただしブタクサアレルギーの方は、同じキク科のカモミールは避けてくださいね。

鼻の両側を目頭の下くらいから小鼻のところまで筋にそって、人差し指と中指で上下に刺激する。肌への負担が少なくなるようにオイルはつけたほうが良いと思います。
鼻の両側を目頭の下くらいから小鼻のところまで筋にそって、人差し指と中指で上下に刺激する。肌への負担が少なくなるようにオイルはつけたほうが良いと思います。

花粉症でよく言われるツボも有効だと思います。とくに迎香(小鼻の脇)のあたり、鼻の形に沿って上下こする感じで刺激をしてみてください。ホホバ油などで上記に挙げた精油を1%程度に薄く(植物油10mlに対して精油2滴)希釈したもので試してみるとよいですね。

そのままで刺激をすると摩擦で皮がむけたり、赤くなってしまいます。鼻だけでなく、目のかゆみもつらいですが、目のまわりはとても薄い皮膚なので、いくら植物油で希釈といっても、とても繊細なタッチで。黒目の真ん中を下りて、目の下すぐの骨にあたるところが承泣というツボで、そこを指先で刺激してもいいかもしれません。

ふだんの生活で免疫機能を高めるには、やはり食事、運動、睡眠のバランスになってきます。睡眠はとくに大きな要素かもしれません。眠っている間に分泌されるさまざまなホルモンなどによってからだを修復するのですが、眠らないとそれもできません。疲労が蓄積して、免疫力も低下するのです。くしゃみ、鼻水、目のかゆみなどのからだのストレスがずっと続いている状態は、思いのほか消耗しますから、花粉症も悪化するという負のスパイラルになってしまいます。睡眠のためには、入浴などで鼻のとおりをよくして、アロマオイルでケア。そして睡眠のためのやさしいアロマの香りを取り入れてみてはいかがでしょうか? 粘液性のものを排出する助けをするとともに、鎮静効果の高い精油、ベンゾインも試してみる価値はありそうです。塩やミルクに精油をまぜてから浴槽に入れることをおすすめします。

よく寝る。刺激の多い食べ物を控えて、腹7分目、消化器を養生させる。不快な症状にも薬だけでなくアロマを取り入れてストレスケアをする。いつもと少しだけ目先を変える機会なのかもしれません。

※アレルギーには即時性、遅延性など抗体によって5種類に分類され、花粉症は即時性(アナフラキシーも即時性です)アレルギーです。

 

2018.3.22