カラーで変わる自分らしさって?

Lesson5: カラー×素材。組合せイロイロで、窓周りに自分らしさを♪

部屋の印象を決める窓周り。前回に引き続き、メカ物”のうち、横型ブラインド(ベネシャンブラインド)を利用した色使いをご紹介します。


実はこのベネシャンブラインド、これからの季節に欠かせない商品。この夏は電力不足を懸念して、各家庭でも省エネを第一に生活全般を見直す必要がありますよね。いかに涼しく感じさせるか、実際の消費電力をいかに抑えるか、を解決できる1つの商品がこのブラインドなのです。遮熱性の高いスラットを備えたブラインドであれば、その効果を感じていただけるでしょう。


インテリア商品の中にも、省エネを実現する商品が各住宅関連メーカーからいくつも発売されています。それらをデザイン性、機能性などの観点を総合的に吟味し、お客様に分かりやすくご提案し、より快適な暮らしをご提供ができればコーディネーターとしてこの上ない喜びを感じるところです。

 

■機能的でやる気になるベネシャンブラインド

ベネシャンブラインドとは、よくオフィスや公共な場所で見かける白っぽいアルミの羽根がたくさん横に並んでいるアレです。一般にブラインドというとそのことなのですが、最近は縦型ブラインドがあったり、木製ブラインドがあったりと多岐に渡ってきましたのであえてベネシャンブラインド(横型ブラインド)と言っております。このブラインドの歴史は長く、日本のニチベイブラインド社は戦前の昭和16年には製造していたようです。今では色や機能がたくさん増え、価格も手頃なことから特に若い人たちには人気商品です。

 

写真は子供部屋ですが、色の種類も多く、手軽に楽しい気分を味わえます。羽根の向きを変えることによって光を取り込む調整ができたり、遮熱効果の高いブラインドもあり、エコの観点から、この今夏一番注目されている窓周り商品といえるでしょう。ブラインドとフロントレースというスタイリングも機能的で良いですね!

 

■涼しげな窓のスタイリングにレースを活かして♪

最近の住宅は、マンションも含めてリビングルームなどの窓は大きく吹き抜け窓になっている場合もあったり、その他の窓は逆に小さい正方形の窓や縦長、横長のスリット窓だったり・・・と、窓周りのプランとして頭を悩ますことが多いようです。


窓の形状に振り回されずその窓の役割を見極める必要があります。どの窓にもすべてカーテンが必要だとは限らないということです。小さい正方形の窓やスリット窓はそれだけでデザイン性があり、明かりをとるための窓であったりするため、何もつけない方が良いこともあるのです。大きな窓も解放感を味わうために付けられていることもありますので必要な個所だけ部分的にシェードやスクリーンを施工する場合があります。


写真はリビングルームの大窓の薄手のドレープ地でプレーンシェードを2台割りで作り、手前はレース地のフラットカーテンでフロントレース使いという、今とてもポピュラーなスタイリングです。レースを手前に持ってくるという使い方は斬新で、私達も目からウロコを感じたものです。レースにこだわる、お金をかけるという考え方は欧米では当たり前で、レースは何でもいい、とりあえず白いレースで安価なもので良いからという考えは日本人独特の考えのようです。最近は素敵でデザイン性の高いレースがたくさん出てきましたので是非レースを前に持ってきて存分に楽しんでいただきたいものです。


フロントレースは涼しげに感じます。レースは白いものという固定観念を払拭し、季節ごとに色違いを掛け替えるなど、カラーやデザインの図柄を楽しみながら簡単に気分転換できる方法としてお試しください。
2011.6.11