オトナのオンナですから

no name スニーカー

「靴」というものは、くせものである。若いころは、少々履き心地が悪かろうが我慢ができたが、このごろはもう全く靴に関しては我慢ができない。我慢ができないどころか、履き心地のよい靴以外は履けなくなった。パンプスやヒールの高い靴を昨年の引っ越しの際にごっそりと捨てた。


私の足は甲が低くて幅も狭いので、パンプスを履いている間は足の指に力を入れていないと脱げそうで気を抜けない。だから、捨てられずに残った靴といえば、ベロの付いたローファーばかりだ。友人たちに「今日もローファー?」とあきれられるほど、同じようなぺたんこやローヒールのローファーばかりを履いていた。

 

ある日、友人の家で中学生の息子さんの(部活で履くような)スニーカーを拝借して散歩にでかけ、そのラクチンさにビックリした。 それまで、ちょっとしたスポーツや遠出にはコットンのデッキシューズタイプのスニーカーは履いていたが、この手のスニーカーを履いたのは20代のころのナイキブーム以来のことだった。この、まるで空気を履いているような、かろやかな履き心地はウン10年ぶりの快感だった。

 

さっそく同じようなスニーカーを購入して履きはじめたら、他の靴を履く気になれない。 前の晩に玄関にちがう靴を用意しておくのだが、いざ出かけようと玄関に行くと「だってラクチンだもん」と、どうしてもそのスニーカーに足をつっこんで出かけてしまう。困ったことに、この「だってラクチン」現象は、「モー、ドウニモトマラナイ!」


これは本当にいけない。中学生じゃああるまいし、気高き50代女性としては許せない行動である。なんとかしなければ・・・

 

そんなある日、おしゃれなおばさまと知り合いになり、ふと足元をみるとヒールのある素敵なスニーカーが目にとまり、「コレダ!」と思った。そこそこにオンナらしさやオトナっぽさがあって、空気のような履き心地のスニーカー。こんどこそ、オトナのオンナのスニーカーを買わなければ。


ありました!イセタンの「no name」というブランドのヒールスニーカー。お値段も、16,800円とお手頃です!

 

 

2009.11.4