夏のスリッパはワラに決めた!

東京電力の電力使用制限も解除され、節電の夏が終わろうとしている。我が家は今年、エアコンも扇風機もほとんど使わなかった。アパートの7階のベランダから風が抜けるので、ひたすらウチワをあおいでことを足らせた。ウチワともう一つ、この夏、我が家の必需品になったものがある。それは、ワラで編んだスリッパだ。職場から家へ帰ると玄関にバッグを置き、すぐに浴室へ。シャワーを浴び、さっと湯船につかったら、からだを拭き、バスマットからワラのスリッパへと足を移す。その瞬間がこの夏知ったなんともうれしいひととき。一足のスリッパが私をしあわせにしてくれるのだ。

藁のスリッパ

ワラで編んだスリッパに友人の事務所ではじめて遭遇したとき、素っ気ないほどの素朴さと、軽やかな履き心地が気に入って、我が家にも是非一足欲しいと思った。雑貨屋を見つけては探してみたが、素材は同じでも装飾性にとんでいて、好みのものはなかった。夏も本番に入り、今年の夏は間に合わないな、と諦めた頃に最寄り駅の改札前の出店で、それが売られていた。デザインも色々あり、あれこれ迷って爪先部分のない、ペタンコのミュールのような形に水玉模様を刺した一足を選んだ。

 

夏のスリッパといえば、足の裏の当たる所にイグサなどを使ったものは、よく見かけるが、足の甲の当たる所まではイグサは使われていない。このワラで編まれたスリッパは、足の裏から甲まで、肌が触れる部分は全てワラでできているので、素足を入れたときのサックリとした感触と空気をはらんだワラを踏みつける感覚がたまらなくいい。それに、爪先が露出しているのでスカスカと空気が通って涼しいこと請け合いなのだ。これほど涼しくて快適なスリッパは多分世の中に存在しないだろう。

 

私が選んだのはグリーンの水玉模様なのだが、ブルーの水玉もホワイトの水玉もきれいだった。あー、こんなにいいものだったら色違いで3足買っておくべきだった、、、と悔やんでいる。あー、残念! 来年も買えるかしら?

 

 

2011.9.23