水なすの季節がやって来た!

水なす

自分では意識していなかったのだが、私はどうも「なす」がかなり好きなようだ。焼きなす、揚げなす、蒸しなすはもちろん、煮もの、炒めもの、漬けものも大好きなのだが、新鮮ななすを丸ごと塩もみしただけのものは格別においしいと思う。
ある日、サラダを作っていてトマトの分量が足りないことに気づいた。冷蔵庫に買ったばかりのなすがあったので、「新鮮ななすだから生でもおいしいだろう」と、生のなすを使ってみようと思いたった。私は生の野菜は、スライサーでガシガシ切ってしまうのだが、なすの皮がスライサーの刃にひっかかって、うまく切れずに果肉がボロボロに崩れてしまった。果肉の柔らかさに対して、皮はけっこう硬く厚みがあるのであった。スライサーで切り始めてから、イヤな予感がしていたのだが、その予感は的中し、生なすのサラダは失敗に終わった。

水なす

ある日、ファームドゥーという、新鮮でおいしい野菜を売っている店で「水なす」というものを見つけた。ポップの説明書きには「一般的ななすに比べアクが少なめ。皮が薄いので、お漬物にぴったり!加熱には向きません」とあった。「これはサラダにいけそうだ!」とピンときた私はさっそく買ってみた。スライサーで切ってみると「シャッシャッ」っと小ぎみよい音を立てて、きれいに切れた。皮が薄く、果肉が硬くしまっていて、食感はどちらかというと、カブに似ているようだ。一般的ななすの果肉はスポンジのように軟らかいので油や煮汁を吸わせる料理には向いているが、生食には向かないのだ。水なすはアクが少ないので味にエグみがなく、色もきれいなままなのでサラダにピッタリ! なすの皮に含まれる紫色のポリフェノールは細胞の老化を予防し、若さを保ちます。水なすのサラダを食べて残暑を乗りきりましょう!

 

 

2011.9.6