渡辺 つぶら


女子美術大学芸術学部絵画科洋画専攻(油絵)を卒業。
1990年代の初めから、毎年東京のギャラリーで個展を開催。
2006年からは人人展にも例年出品。同時開催湯島の羽黒洞にも展示。
立体造形も手がける。

油絵を描いています。

日本には、自然の木々、森山河海や、自然現象を畏れ敬う信仰=心がある。
信仰というと堅苦しいイメージがあるが、昔おじいちゃんらが持っていた、目に見えないモノへの敬意とか、信心深い心です。

何だかわからないモノを畏れ敬う感情は、忘れてはいけない。
そういうモノを、表現できたらと思っています。


世界各地の神話や伝説を読むのが好きです。世界中の神様が好きです。

神社仏閣巡り、仏神像を見るとテンションが上がります。
目を閉じるとぽわっと映像が見えてきます。 はっきり見える時も有るし、線だけの時もある。それを鉛筆でデッサンして、見えた景色を画面上に興します。

絵を描いていると安心します。絵を描いていないとイライラします。

でも、上手く作業出来ないとイライラします。
何で、絵を描いているのだろう?と思いますが、描かないと精神衛生上よろしくないので、描いています。きっと、これからもこうやって描いていくのでしょう。

最近は、日本の忘れ去られた神様に惹かれています。
明治時代の無粋な!廃仏毀釈や、戦前の政治的国家神道のために、消された神様がたくさんいます。

平安時代から中世にかけて、仏や菩薩が人々を救うために仮に姿を顕した姿が、神々であるという考えの本地垂迹説が、拡がります。
また、人々の願いに応じて様々な神様が生まれていきました。

しかしそれらの神々達の多くは、現在忘れ去られています。
そういう神様をモチーフにした作品が増えています。