ミセスが喜ぶ、エレガントなライン
夏、本番の季節です。
日中の外出は避けたい毎日ですネ。
今年の夏は、新しいデザインのワンピースを1点製作しました。
今ひとつ?納得の行かない中途半端な状態で、いまだ完結していません。
そこで、今回は初秋に売り出したいパンツとカジュアルなジャケットのご紹介をさせていただきます。
紬の反物から作りました。軽くて、シャキッとした風合いの布です。
ヒップ部分のシルエットは布がふんわりとたもってくれて、素敵なバックラインをえがいてくれています。
エレガントでミセスには嬉しいデザインです。
合わせたTシャツは前回もご覧いただきました、同じパターンです。ヴィンテージの羽織からのリメイクですので、なんとも言えないレトロな色合いが優雅です。
いろいろなカラーが入っていますので、茶系、ブルー系、グレイ系など、コーディネイトが楽しめます。
ジャケットの裏布は、ヴィンテージ着物の大きな矢羽柄を使いました。
紫がポイントの大人の雰囲気を出してくれました。
パンツも足首の細くなる手前までの丈にしました。ヒップにはゆとりがございますが、パンツの裾は細く、足長に見えると思います。
もう1点茶系の縞(袴の布)からも作ってみました。カッコイイものになりました。このパンツは羽織からリメイクすることが出来ます。
製作して思うことは、着物シルクの幅の広さです。それぞれに織りの特徴がちがいます。
その個性と向き合う醍醐味を感じております。
みなさま、昔の糸の方がはるかに高価な価値がございます。自然体系が崩れてきた昨今の状態では、ウールの世界でも、もう20年~30年前の布は、今は生産出来ません。
どうか箪笥に眠る素晴らしい絹糸を、大切に保存し、価値のある使い方をしていただければ、これほど嬉しいことはありません。
2013.7.18