梅雨の季節を彩るロングブラウス

私はアジサイの花が大好きです。梅雨はあまり歓迎出来ないのですが、アジサイの花の優しい紫色に救われます。恵比寿にも、空き地に自然のアジサイの花群れが観られ、この時期ならではの幸せでもあります。

 

梅雨時期は、お洗濯物の部屋干しも、花粉や黄砂から引き続きの事ですが、部屋の湿度が大きく違い、動けば汗が出てきますが、動きの無い時は肌寒い、梅雨冷えが体調を狂わせます。

 

アパレル販売のお仕事時代、この時期にサマーウールや麻のジャケット、極薄のカーディガンやテンセル素材の羽織物を販売していました。着物リメイクファッションのポマルでは、昨年からタウンファッションを始めました。梅雨を真剣に考えるのは、今年が初めてになります。今、麻布を自分で洗って、解き、布の厚みとでデザインを構想中ですが、今年の6月には間に合いませんでした。

 

今回、ご紹介のロングブラウスは、銘仙の着物と小紋の羽織からの製作です。ある時は長袖のTシャツの上に、半袖やタンクトップのインナーの上に、薄手のセーターの上に如何でしょうか? ボタンは10個です。上3個を空けて、腰にベルトも素敵な着こなしです。

 

最初の着物は昭和初期の銘仙です。軽く光沢があり、大胆な色と図案の組み合わせに、現代に無い別格の迫力を感じます。布は古布で、傷もありますが、エネルギーを発散しています。年齢を重ねてきました50代〜は、品格がありエネルギーを発している布を纏い、元気をアップして頂きたいと願っております。

 

次の着物は、紫掛ったグレー地にホワイトの柄が華やかな羽織でした。ボタンも、高級感の少し大き目のものを付けました。此方は、落ち感のある少し厚めの布で、身体に添います。細身に見えるのが嬉しいです。コーディネイトしやすいお色見ですね。ピンクやレッド、グリーンや紫、オレンジ等等〜。個性的にアレンジも楽しめます。

 

東北大震災の影響で、人間も自然の一部である生き方、暮らし方を、もう一度考え直す機会を頂いたと思います。風鈴や簾、ゴーヤ棚など、忘れかけた夏の情緒も復活しそうですね。


箪笥の中で休眠中の素晴らしい自然素材をリメイクで、御洒落に楽しんで頂けたら幸いです。

 

 

2011.6.7