ジューン・ブライド!6月の花嫁に想う!
うつむきかげんにふせた瞼が、白いベールの奥にかすんで見える。
胸のところで固く結んだ手には優しいブーケが、その幸せを讃えている。
長く白くそして繊細なトレーンを引きずって、赤の絨毯の上を一歩一歩まえへすすむ。
少女のころの憧れだった。
永遠の愛を誓うタイミングは、人それぞれ。
結婚適齢期 という単語も、もはや死語となって久しい。
映画「恋愛適齢期」のダイアン・キートン演じるエリカのごとく、言うなれば老いらく寸前に恋の渦に飲みこまれるハプニングだって 映画や小説の中の話だけではない。
今回は、ボンジュール世代の オトナのローブ・ドゥ・マリエ(あえてこの表現で) を、ジューン・ブライドにちなんで特集してみた。
愛の誓いのセレモニー。ゆっくりと歩いて進んだ先に他ならぬかけがえのない人が、そこには立っているのだろう。
“この号は、先日、最愛の娘とともに最愛の人と、新たな人生の大海原へ船出をした、友人Zに捧げる。”
2015.6.12