フォーマルこそ、非日常の美しさ!
招かれるより、主催する側であったり、喜ばしい内容でのフォーマルばかりではなくなった今日この頃。華やかで初々しく、ただファッションを楽しめていた時代とは意味合いが違ってきたオトナのフォーマル。
そもそもフォーマルとは、自分本位ではなく、シチュエーションにふさわしく、集まる方々や、主催する方とのバランスを大切にすることは基本中の基本。
ゲスト、ホストのどちらであっても、周囲への気遣いが必要な場面である。
きっと、正装と呼ぶにふさわしい装いと振る舞いを総称して"フォーマル"と呼ぶのだろう。
多様化したファッションや時代だからといって、礼を失ってはならない(何だか厳しい言い方になってしまったが) 。伝統や地域性、宗教観やポリティカルにいたるまで、準備が必要な言葉通り、これらは非日常という位置づけになる。
ましてや主催し、招く側としては、装いだけでなく、催しの細部に至るまで心を行き届かせる必要があるわけだから、緊張感もマックスだ。こんな事を書いていては、装うことなど楽しんではいられないフォーマル・ファッションという事になりそうだが、ボンジュール世代は、その非日常に向かってしっかり準備し愉しむことが出来るはず。
女性を引き立てるシルクやレース素材であったり、小物使いであったりと、日常では身につける機会の少ないアイテムで他者へのおもてなしの心をあらわす。そうして、経験と知識、ネットワークを活かした情報などを基に的確に目的地に到着することができる。
フォーマルにとって一番大事ことは、人を思いやる心を忘れないこと。
節分を過ぎ新しい季節を迎えるにあたり、今回はオトナのフォーマルについて考えてみました。日本文化のフォーマルな場面は、決まり事が多い気がしますが、その決まり事の中で、自分らしさを表現できる事も装うことを楽しむ大切なファクターです。
特に 私たち日本人にとって フォーマルの極みともいえる "きもの"についても、いつの機会にか書いてみたいと思います。
2016.2.10