<ブリュッセル発> バター通りのゴブラン織りバッグ

From ラ ムウエット

 

ブラッセルのミニトリップ。世界遺産のグランプラスを見た後に、広場のすぐ横の趣のある通りrue au Beurre バター通りを歩いていたら、ウインドーの前で立ち止まってしまいました。

 

 そうなのです、ウインドーに置かれたクッションに引かれたからです。思わずお店に入っていました。

 白壁に古い木の梁の店内。1640年に建てられた錬金術の家だったそうです。そして今はゴブラン織りの専門店でした。

 

 

Bonjour 50sに橋本真智子さんが書いていらっしゃるように(*参照「奄美の地・血・智」、このゴブラン織りは大島紬とペルシャ絨毯と並ぶ世界3大織物の一つだそうです。1443年にフランスにてジャン・ゴブランが染色工場を開いたのが発祥です。その後アンリー4世が1601年にベルギーの北・フランドル地方にゴブラン織りの工房を作らせ、ベルギーがゴブラン織りの中心地として栄えました。

 

 

この織物の製法は横糸の色糸を使ってカラフルに模様を織りなす事が出来るため、持ち運べる装飾品として普及し、ゴヤやそして近代ではピカソなどもゴブラン織りの作品を残しています。未だに大きな織り機はパンチカードを使って作られています。

 

クッション36ユーロ(4600円)は3ポイントといって縦糸が羊毛糸に横糸が綿、縦糸を絡み合わせるようにつむぐため、まるで刺繍でもされた様な厚みが有ります。

 

 

この店ではクリムトの作品をゴブラン織りで織ったバッグ(130ヨーロ、約17000円)や壁掛(65x65CM約85400円)などもありました。

 

 

ちょっとおおきめの化粧ポーチも(50%オフで7ヨーロでした)

 

 

この店オリジナルのバッグ(大きさによって80、90、95ユーロ)。このバッグはウイリアム・モリス調の壁紙のデザインをタピストリー織りにした物で、こちらの製法は2ポイント縦糸と横糸で柄を作って行く製法との事。生地の大きさが決まっているので同じ柄のバッグは一度に3種類各7個かしか作れないとの事でした。

 

着物の事は全く解らない私、でもこのバッグは洋装にもそして、、和装にも合いそうなハンドバッグではないでしょうか?

 

~ 今回のお店 ~

BELGIAN ART(同じ名前のレースの店も有るので注意)

rue au Beurre 21

1000 BRUSSELS

TEL+32(0)2502 8414

 

2009.714

ラ ムウエット

フランス北部/ノルマンディー在住の日本人
趣味は読書とインテリア、壁塗りとペンキ塗り。
19歳の娘がいる。