「レインボーサラダ」
□■レインボーサラダ■□
<材料>
1. ジャガイモ(蒸して縦長に切る)
2. インゲン(塩を入れてゆで、すぐに冷水に漬ける。切らない)
3. オーガニックベーコン(3センチ長さに切って炒める)
4. 赤ピーマン(縦長に切り、ベーコンを炒めた油で軽く炒める)
5. オクラ(数秒ゆでて、すぐ冷水に漬け、そのあと輪切り)(なくてもよい)
6. キュウリ(棒状に切る)
7. レタス(大きくちぎる)
8. レモン(輪切り)
9. 生唐辛子(輪切り)(なくてもよい)
10. 赤玉ねぎ(スライスして水に漬けておく)
11. マッシュルーム(軽く蒸すかいためる)
12. ロケットかコリアンダの葉、ミントの葉、バジルの葉のどれかを混ぜるとさらに風味が出る。
●ドレッシング
絞ったレモン汁・ナンプラー・にんにくのすりおろし・しょうがのすりおろし 好みで良質のオリーブオイルなどを少々加えてもよい。
・材料の量はそれぞれ適当でよい。塩分はベーコンとナンプラーのみ。
味が薄ければナンプラーかベーコンのの量を増やす。要は色とりどりに飾ること。
・すべての材料とドレッシングをよく混ぜる。
* * *
ビジタリアンを含めすべてのカフェは必ず食べ物をウインドーケースの中に並べる。大概の客はメニューよりも、このガラス張りの中に収められた食品を見ながら注文する。見た目の効果を何よりも大切にするこのシステムはもちろんよいのだが、問題はたとえばキッシュやパイ、ピザ、シチュー類などは奥の厨房に隠された電子レンジで温められるということ。電子レンジ使用について否定的な私としては、これらをつい避けてしまう。 となるとサラダぐらいになってしまうのだが、バラエティーに富んだサラダを並べているのはオーガニックかビジタリアンカフェに限られる。
エルスタンウィックの駅から2分ほど西にいったところに、ショップとカフェをいっしょにしたオーガニック店がある。そこに並べられたサラダの美しさは絶品。火を入れたインゲンやブロッコリー、赤ピーマン、かぼちゃなどを生野菜と大胆に組み合わせることでおもしろいサラダができあがる。
そんなサラダたちがつねに5、6品以上も色とりどりにそろえられ、ついつい注文したくなる。でもしない。なぜかといえばこれまでにどの店のサラダもドレッシングの味気なさに失望してきたから。材料を混ぜるだけならダレでもできる。お金をとる以上、もう少し味付けにも工夫をしてほしい。野菜だからといってナメナイでちょうだいよ。
というわけで味付けの第一人者である私としては、自分で作ったほうがマシということになるんです。
オーガニック店のウインドーケースを目で充分に楽しんだ後、野菜に関心のない肉食派でノンベーのオージーをわが家に招待し、なおいっそう豪華なサラダを作ってみた。
他にも魚や肉料理が添えられていたにもかかわらず、彼女の食を、よりそそったのは、このレインボーサラダだった。こんなにおいしいサラダは食べたことがないと、丼に2杯ほども、あっというまに平らげた。さらには日本酒にもピッタリだといって、高級な冷酒を5合もがぶがぶと飲んでくれた。
2009.09.4