女性ホルモンが減りはじめたと感じたら〜。

桜がちらほらと咲き始めたというのに、冬に逆戻りしたかのような冷たい雨が降る日、私は知人たちと韓国料理店にランチを食べに行きました。お店は、このところ韓国の音楽と食文化に、ちょっぴりはまっている私がセレクト。というと、かなりディープなお店と思うかもしれませんが、実は直前までネットでどこにしようかと検索していました。そして見つけたのが、「スンドゥブ」というおぼろ豆腐のチゲを供する専門店。アメリカのL.A.発祥の人気店らしいです。

 

何はともあれ、こんな寒い日には鍋に限る。即決です。行ってみると、L.A.発祥のお店だけあってか、カフェ風な店構え。店内は広々として、ゆとりのあるテーブル配置。でも、韓国のテレビ番組を流しているところは、やはり韓国料理店です。

 

注文をすませ、テレビから流れる韓国の歌謡番組に釘付けになりながら待つこと十数分。鍋の中でグツグツとマグマのように煮立っているスンドゥブが出てきました。一口スープをすすってみると、これがすごくおいしい! スープに深みがあって、久々にほんとうにおいしいと思えるものと出会えた感じです。この料理がすばらしいのは、なんといっても豆腐の大豆イソフラボンと唐辛子のカプサイシンが摂れるところ。大豆イソフラボンは、女性ホルモンに似た働きをしてくれるし、唐辛子のカプサイシンは代謝をアップしてくれる。プレ更年期にはいって女性ホルモンが減り始め、代謝が落ちている私にとって、もってこいの料理ではないですか。しかも、おいしいし。それからというもの、このスンドゥブのことが頭から離れなくなり、考えることはスンドゥブのことばかり。そしてとうとう、この週末にスンドゥブを作ることにしたのです。

 

□■牛肉のスンドゥブ■□

 

<材料>(2人分)
絹豆腐……1丁
牛肉……200g
大根……3cm
ニンジン……3cm
えのき……1/2袋
ネギ……1本
水……3カップ
ダシダ(韓国の牛肉ベースのダシ)……小さじ3
干しエビ、いりこ……適宜
卵(仕上げ用)……2個 


==タテギ==
唐辛子粉(韓国産)……大さじ2

ごま油……大さじ2
おろしにんにく……小さじ1
おろししょうが……小さじ1
蜂蜜……小さじ1
しょうゆ……小さじ1
塩……小さじ3/4
すりごま……小さじ2

 

  1. タテギの材料を鍋に入れ、中火で焦がさないように味噌のようにまとまるまで炒める。大根とニンジンは太めの千切り、ネギは5cmほどの長さに切る。
  2. 土鍋に水、ダシダ、干しえび、いりこをいれ、タテギを溶き入れる。
  3. 大根、ニンジン、豆腐、牛肉、えのき、ネギをいれて、火が通るまで煮込む。
  4. 仕上げに生卵を落としてできあがり。

 

本当はアサリを入れるのが定番みたいですけど、その肝心なアサリを買い忘れたので、代わりに干しエビといりこを入れてみました。辛いのが苦手な方は、タテギの量を少なくして、その分お味噌を入れるといいと思います。ダシダは、あるテレビ番組で美肌になるレシピとして紹介されて話題になったので、韓国食材屋で入手できると思います。

 

ところで、イソフラボンとカプサイシンを同時に摂ると毛髪の成長を促すらしいですよ。女性ホルモンは髪の成長を持続させる作用があるのです。更年期で女性ホルモンが減ってくると、髪が痩せたり抜け毛が増えたりするわけです。髪を成長させる女性ホルモンにイソフラボンと血行を促進するカプサイシン。なるほど、この組み合わせは女性にとっての「命」にもいいんですね。スンドゥブ、ますます夢中になりそうです。

 

 

2010.4.12