更年期は日本酒がおすすめ!
先日の東日本大震災では多くの方が犠牲になり、今なお不自由な避難所生活を続けている方が大勢います。被災を免れた私たちにできることとして募金がありますが、それ以外に有効にお金を使うこともひとつの手段だと思います。自粛ムードが続いていますが、経済がとまってしまうと、被災地の復興にも影響しますしね。
普段はワイン派の私ですが、ほんのちょっとでも被災地の支援になればと、最近はよく東北の日本酒を買って飲んでいます。実は私、社会人になったばかりのころ、宴会で日本酒を浴びるほど飲まされ、泥酔して散々な目にあった苦い経験から、日本酒は「苦手なもの」になっていました。肌にいいということは耳にしていましたが、そんなトラウマからほとんど日本酒を口にすることはなかったのです。でも、あらためて日本酒のことを調べてみると、まぁ、ほんと! なんとも女性にうれしい飲み物ですこと!
日本酒の原料に含まれる「麹酸」には、シミの原因となるメラニン色素の生成を抑える働きがあるそうです。更年期に入るとエストロゲンの減少によってシミ、シワ、肌の乾燥や老化など、いろいろなトラブルがでてきます。日本酒には、美白効果、保湿効果、そして老化防止効果と、こういったトラブルを解消してくれる効果が揃っているんですね。しかも日本酒に含まれるポリフェノールの一種「フェルラ酸」は、抗酸化作用の他に紫外線吸収作用、そして認知症にもいいという論文も多く発表されているようです。
また、お酒を飲むと血行がよくなることはご存知のとおり。特に日本酒は他のアルコール飲料を飲んだ時よりも肌の表面温度が2度ほど高い状態が続くそうです。体温が高くなるということは、血液の循環がよくなるということ。血行障害からくる、ほてりやのぼせをともなう更年期の冷え性の解消にもいいかもしれませんね。また、皮膚表面の温度が上がるので、お肌にもツヤがでてくるそうです。
さて、今年は各地のお花見も自粛しているところが多いようですが、被災地の復興支援にもなる、こんなお花見はいかがでしょうか?
□■花見酒ゼリー■□
<材料>(4人分)
日本酒(ぜひ、東北のお酒を)... 200cc
水 ... 300cc
砂糖 ... 大さじ3
さくらの塩漬け ... 適宜
ゆずシロップ ... 大さじ3/4
アガー ... 10g
- さくらの塩漬けを水(分量外)に浸し、塩抜きをする。
- アガーと砂糖を混ぜておく。
- 水を鍋にいれ、2.をダマにならないように振り入れ、火にかける。
- 3.が沸騰したら火を止め、日本酒とゆずシロップをいれて混ぜる。
- 4.をカップ4つにわけ、さくらの塩漬けを浮かべて冷やして固める。
アガーは海藻が主原料の寒天みたいなものです。常温で固まるので扱いやすいこともあって、最近はこのアガーをよく使います。透明感もありますよ。日本酒は、福島の奥の松酒造の「奥の松」を使いました。
かつての自分の飲み方が悪かっただけにもかかわらず、日本酒は酔いがまわりやすいと勝手に決めつけていました。日本酒はこんなにおいしいものだったのかと、今回あらためてその良さを実感しています。お酒は適量が肝心ですね。小さな支援にしかなりませんが、これなら私にも続けられます。被災地が見事に復興した頃には、私のお肌も加齢や更年期のトラブルにも負けない、強くて美しい肌になっていることを願って、チビリチビリと飲んでいます。
2011.4.13