夏の暑さと更年期対策には玉ねぎを!美味しく食べて毎日キレイ。

夏のはじめのクロワッサン「いのちの食卓」野菜に習うのコーナーで、辰巳芳子さんが「高温多湿の日本の夏は、想像以上に人を消耗させる。心がけて季節を迎え撃つように食べてゆきたいのが玉ねぎ。精がつくのは、ピラミッドを築く労働者に食べさせたといわれるほど」と書かれていた。

 

調べてみると、玉ねぎはアリシンという成分の血液サラサラ効果の他、新陳代謝を活発にして、疲労回復を促進し、体力や集中力をアップさせる効果があるとのこと。しかし、このせっかくのアリシンは水に長時間さらすことや、加熱によっても損なわれるので、生の玉ねぎが一番効果的なようだ。

 

私は以前から生玉ねぎのスライスを常食していたので、「ほーらネ!」と内心喜んだ。春のおわり頃に軽い頭痛が続き、気分がもやもやした更年期特有のけだるさをなんとかしよう、と山のように玉ねぎのサラダを食べ続けたら、頭痛もけだるさも吹っ飛んでいった。それからは、朝からでも元気を出したい日にはトーストの上に玉ねぎスライスをのせ、その上からオリーブオイルと塩をふって食べていた。これが、意外においしい! カラダもシャキッとするが、頭がスッキリするのがありがたく、多少の臭いは牛乳を飲んで歯磨きをして気にしない。

 

生玉ねぎを水にさらさないで食べるには、刺激やクセの少ないものでなければいけないので、隣町の「地産マルシェ」という新鮮な野菜が手に入る店まで足を運ぶ。ちょっとおっくうだが、行けば常時、産地や作り手、大きさの違う何種類もの玉ねぎの中から好きなものを選べるのでわざわざ行く価値はある。

 

5月にその店で入手した「白玉ねぎ」は、最高においしかった。生食はもちろんだが、グリルで焼いて岩塩をふっただけで甘くて旨い! 一緒に食べていた友人の「旨いコール」のおかげで、私は延々とグリルで白玉ねぎを焼き続けたほどだ。

しかし残念なことに、極早生の「白玉ねぎ」はあっと言う間に姿を消してしまい、次に浮上したのが「紫玉ねぎ」だ。「紫玉ねぎ」は甘くてみずみずしく、刺激やクセも少ないのでサラダに最適なうえ、ブルーベリーに含まれるアントシアニンが含まれているので目の疲れにもいいようだ。毎日食べていると、食べずにはいられなくなるくらいのおいしさだ。

 

エジプトでピラミッドをつくるわけではないけれど、この暑い日本の夏を生きぬいた更年期のカラダのメンテナンスに、心して食べ続けたいのが玉ねぎです。

 

2010.9.27