更年期とコレステロール値は比例する?

一昨日、国保特定診断の結果を聞きに近所の総合病院へ行った。そこの病院で健診を受けるのは初めてだった。初対面の医者は私の健診データを見ながら「身長、体重、血圧、胸部エックス線、心電図、尿検査の結果、すべて正常です。肝機能、腎機能、血糖、コレステロールも大丈夫ですね。ただ、中性脂肪が・・・」と、ことばを止めた。

 

「ついに来たか・・・!」「今まで一度もひっかかったことなかったのに・・・」と観念して聞いていると、その医者は言った「この35という数値はギリギリの低いラインなので、もう少し肉を食べるようにして脂肪を摂った方が良いでしょうね」と。

 

「なんだー」と胸をなでおろしていると、「全体的になんの問題もありません」と言い、「ありがとうございました」と挨拶をして私が立ち上がろうとすると、「すばらしい!上等です!」と続けざまに言ったのである。

 

毎年健診は受けているが、医者に「上等!」とまで言われたのは今年が初めてである。思い起こしてみれば、去年も一昨年も健診結果は全て正常なのだが、その前年までの二年間はコレステロール値だけがいつも高く、「更年期だから仕方がない」と半ばあきらめていた。二年と少し前の私はカラダ全体の倦怠感もひどく、コレステロール値も高く、それらの更年期症状をなんとかしようと大学病院の漢方外来に通い出したのだった。更年期症状とばかり思っていた倦怠感は、更年期とは別の原因が見つかり、漢方薬を服用することで治ってしまった。

 

問題はコレステロール値である。医者は「この程度の値なら食生活を見直して、運動をすれば治るハズだ」と言って薬を出してくれないのだが、どうしても数値は改善されず、血液検査の結果が出る度に「食べ過ぎ!運動不足!」と言われ続けているうちに、カラダに贅肉まで付きだした。食生活は改善したし、「水がいい」と聞けば水を飲み、「酢がいい」と聞けば酢を飲み、半身浴やウォーキングもやった。しかし、コレステロール値と体重の変動は微々たるものでしかなかった。

 

そんな頃にある製薬会社から発売された「おなかの脂肪が気になるひとへ」というコピーの漢方薬が気になった私は、通院した際に「あの薬を飲んでみたい」と医者に相談してみたところ、「飲んでみたら」と案外簡単に広告と同じ名前の「防風通聖散錠」という薬を出してくれた。その薬を飲んでみて、排便の大切さを改めて感じた。それまで、毎日一回だった排便が三~四回に増え、食べる度に便を出す習慣が身についたのだ。

 

腸がすっきりしてお腹周りもすっきりした、と喜んでいたら、もっと嬉しいことにコレステロール値も下がったのである。何ヶ月か服用してその薬の服用はやめたが、もう二年以上コレステロール値も下がったままで、体重の変動もほとんどないのだ。

 

「更年期症状」とひとくくりにしてしまわないことがカンジンなのですね。一つ一つの症状をきちんとチェックしてからお医者様に相談してみると、意外と打つ手はあるものなんですよね!

 

2010.11.26