更年期の親の介護には銀杏パワー。

ある日、女友達から「こんどの土曜日に会いませんか?」のメールをもらった。問い合わせてみると、大阪のご主人のご実家から東京郊外の家への帰り道に、土曜の昼近く新幹線で東京駅に着く、とのこと。年老いたご主人のご両親との同居のために、今まで住んでいた家から近々に引っ越すことが決まったのだとか。

 

あらまあ、薄々聞いてはいたがもうお引越しとは・・・。 50代の私の友人達はこのところ、親の介護で転居したり、新幹線で田舎と行ったり来たり、と、忙しくなり始めた。
なにはともあれ、今までのように気軽には会えなくなる女友達だ。ここは雰囲気もお味も良いレストランでランチでもしたいものだ。

 

久しぶりに「オテル・ド・ミクニ」かな? 「四谷なら東京駅から我が家に来る途中に寄れる」と、思い立ってミクニに予約を入れた。思い起こせば、12年ほど前。義妹の家の近所にあった「オテル・ド・ミクニ」に義妹に誘われて行き、このお店の虜になってしまい、それからは足繁く通っていた。しかし、50歳のころに、「高脂質異常症(高脂血症)、食生活を改めよ!」と、主治医に言われてからは、「ミクニ」も「ロブション」も「ロオジェ」も潔くやめた。

 

しかし、「コレステロールの数値もずーっと安定しているんだもの、もうそろそろ食べてもあの口うるさい主治医にバレないのではなかろうか? 第一、家では魚と野菜しか食べていないし・・・」と、久々にフレンチレストランへ行く理由づけができた。

 

さあ、久々のミクニさん。前菜の前にサーヴされた熱々のキッシュはウン年前と全く変わらず「美味しい!」しかし、「コレって高コレステロールだわ・・・」との思いが湧きあがるのがメノポーズ(更年期)世代のちょっと悲しいところか。 しかし、次にサーヴされた「カナダ産ズワイガニのサラダ仕立て、根室・天然帆立貝とゴーヤ、愛知産銀杏のババロアと白ポルトのジュレ合え・・・」と相変わらずの長い名前の前菜は、私たちメノポーズ(更年期)世代にはなんともうれしいお料理だった。

 

銀杏の親はイチョウです。「イチョウ葉=ボケ防止」とも言われるように、イチョウ葉は脳を刺激して活性化するパワーをもっているので日本ではお年寄りのサプリと思われがちだが、イチョウ葉エキスのパワーは、 ドイツでは末梢の動脈閉鎖症の改善に用いるなど、血流改善効果も注目されている。また、月経前症候群(PMS)に対する効果も期待されているとのこと。

 

女性の痴呆症(ボケ)の原因の一つには女性ホルモンの減少があり、月経前症候群(PMS)と言えば女性ホルモンの問題なのだから、イチョウ葉や銀杏のパワーはメノポーズ(更年期)世代におおいに効きそうではないか! それにしても、銀杏ババロアの濃厚で滋味たっぷりの美味しさったら・・・ありませんでした。満足、満足!

 

 

2009.10.19