更年期世代の冬のインナーはコレ!

少し前の話になるが、冷たい秋風が吹き始めたころにいいものをみつけた。吉祥寺の西友の「エコヒート」というインナーの売り場で、前々から欲しいと思っていたボディーウォーマー(腹巻)に出会ったのです。腹巻というよりは、薄手のあったかチューブトップといったほうがわかりやすいかもしれない。

 

余計な装飾や小細工が一切ないデザインで、980円という価格がいい。その日は売り出し日で、なんと780円! 大手インナーメーカーの似たようなものの四分の一の価格だ。もう、買うっきゃない! 細かい二色使いのストライプも好感が持て、私は黒とグレーのストライプを選んだ。薄くて長いのがなんといってもいい。

 

更年期に入ってから、背中の体温調節が微妙になり、ちょっと寒いと背中がヒヤヒヤする。そして、少しでも暑くなると首筋や背中にドバーッと汗をかくのだ。このボディーウォーマーを着用していれば、寒いときにはバストの上まで上げて着用し、暑くなったらバストの下まで下げられる。暖房の効いた部屋の中で汗をかき始めたときには、洗面所へ行ってスルリとボディーウォーマーを脱ぐのが一番だが、そんな時間がとれないときには、ちょっと周りの視界をごまかして背中のほうから上着の下に手を忍ばせて、バストの上まで伸ばしていたボディーウォーマーをウエストの下まで下ろしておけば、背中に大汗をかかないで済む。暑いのを我慢して、背中にドバーッと汗をかいたときのあの不快感から解放されるのである。

 

私はこの厳寒の中、ローライズのデニムを毎日のようにはいているのだが、それはひとえにこのエコヒートのボディーウォーマーのおかげなのだ。私は異常なくらいの寒がりなのだが、エコヒートのボディーウォーマーを着用していれば、朝、室温のなかなか上がらない部屋の中での仕事も、デニムとハイネックのカットソーに薄手のパーカーをはおるだけでヘッチャラなのだ。室温が上がり出し、はおっていたパーカーを脱いだときにこのボディーウォーマーの真価が発揮される。このボディーウォーマーは薄手でカラダに沿ったカッティングなのでカットソーの下に着用していても表に響かず、カラダのラインがきれいに出る。そして、ローライズのデニムの浅い股上の中にピッタリと収まり、背中から腰にかけての、カラダの一番冷えに弱い部分をしっかり守ってくれる。万が一に、カットソーがめくれてしまっても、黒とチャコールグレーの極細のストライプ柄のボディーウォーマーは結構おしゃれ感があるので大丈夫なのだ。たった780円で、なんというすぐれものなのだろう!

 

ユニクロのヒートテックのキャミソールとショートスリーブインナーも、秋に購入した。この二点は先シーズンに買いそびれていたもので、どうしても買いたかったものだ。大寒の今はさすがにショートスリーブでは寒いが、十二月の中旬過ぎまでは毎日のように、このキャミソールとショートスリーブインナーを愛用していた。暖房設備の行き届いている東京の冬のインナーは、大寒の頃を除けばショートスリーブやキャミソールの方が、袖がもたつかずに快適だと思う。とくにショートスリーブインナーは更年期世代のファンが多いと思うのだが、秋口の短期間しか売られていないのである。

 

ヒートテックのロングスリーブインナーは暖房の効いた室内では暑過ぎてしまう。更年期世代は肘の内側に汗をかくので、ヒートテックのロングスリーブインナーは不向きなのだ。だから私は一枚も持っていない。持っているのは、ハイネックのロングスリーブだけだ。ハイネックなら暑くなったときに、上に着ている服を脱いでカットソーのように着れば体温を調節できるのだ。ヒートテックは体温が上がり過ぎたときにうまく熱を逃さないと、暑さだけでなく息苦しさを感じてしまう。だから、インナーにはキャミソールやショートスリーブが丁度良いと私は思っている。

 

メーカーの売り出し期間に惑わされないで、更年期世代特有の微妙な体温変化や、デリケートな感覚をきちんとつかんで、しっかりと健康管理をしていきたいものです。

 

2011.2.18