更年期足冷え対策!

ある朝、駅へと向かうなだらかな坂道をいつものように速足で上りかけると、両足の薬指と小指がジンジンと痛んだ。 あまりの痛さに纏足(テンソク)状態で、転びはしないかとヒヤヒヤしながらやっとの思いで駅に辿り着いた。

 

子供のころから寒がりだったのだが、冷え性と寒がりの差もよくわからないうちに更年期に突入。 寒さにはいくぶん強くなったような気がして喜んでいたのだが、今ごろになって「更年期の冷え」とはこういうことをいうのかもしれない、 と思ったわけだ。 身体全体はそれほど寒くはないのに、足先だけが痛いほど冷えるのだからたまらない。 今からこんな状態では、早急に足冷え対策をしなければ・・・

外出のときには、もう少し暖かい靴下やブーツを履けばなんとかなるだろう。問題は家の中だ。わが家は床全面がフローリングのうえ、間仕切りがほとんどないので、エアコンをかけても足元は冷える。

 

買い物の帰り道、家の近所のアウトレットショップの店頭で、変わった形のあったか室内履きが目に入った。形にも素材にもものすごく惹かれるものがあるのだが、色が真っ赤だった。サンタクロースじゃああるまいし、とあきらめた。ところがその数日後に、こんどは事務所のそばのアウトレットショップの店頭で同じ形の濃いブルーのものを見つけた。 じつは同じ素材の足首ウォーマーを愛用しているので暖かさは想像がついていたのだが、念のため店頭の室内履きのすべてに手をつっこんでみたところ、やはりこれが一番暖かい。 なにより、前面だけがくるぶしまでをしっかり覆う形が良いと思った。後ろの立ち上がりは普通の室内履きと同じなので、スポッと履けてスポッと脱げる。 この形はズボラな私のライフスタイルにピッタリなのだ。しかし、またしても色がチガウ!

 

わずか819円の、ひと冬限りのあったか室内履きではある。しかし、毎日使うものに妥協を許さないのが50代女性の良いところではないか・・・と自分を励まし、店員さんに「コレの黒はありませんか?」とたずねてみた。入荷予定はないが、他の店から取り寄せてもらえる、というので頼んでしまった。

 

後日手に入れたこのあったか室内履き。あーでもない、こーでもないと、数日間悩んで3店舗のお世話になって、やっと手に入れたおかげで愛着も一層深まった。今年の冬の足冷え対策は、コレでひとまず安心だ。

 

 

2009.11.24