HRTを始めて二年が経とうとしています・・・

HRTをはじめて、早いもので二年になろうとしています。私自身、先手必勝とばかりに閉経を迎える前に始めた為、おかげさまでホルモンが原因と思われる不快な症状とはかなり無縁でいられた。メリットはそれ以外に、何よりも自分の体調管理を常に行う習慣がついたというところ。日本での子宮頸がん検査の実施率は、以下の表の通り。

 

なんと驚きの結果でしょうか・・・! 今では若い女性にも地方自治体から定期的に検査のハガキが届いているはずなのに。若い女の子が婦人科に出入りするのはいかがわしい感じがする・・と思うのは日本の特徴で、欧米では14歳くらいから母親が主治医に連れていく、というケースがとても多いらしい。日本では「症状がないから」行かない、中高年になってさえそんな傾向がものすごく強いということだ。

 

わたしは、HRTを始めたおかげで年に一度の子宮頸がんと体がん、乳癌の検査に加えてこの二年間で7回の内診と血液検査を受けている。持病の子宮筋腫の状態から、子宮、卵胞の状態まで簡単に確認してもらえるし、血液検査ではリクエストさえすれば、気になる腎臓やコレステロールの数値なども、すぐに確認することができる。この一年近く苦しんだ謎の腰痛と腹痛の原因だった尿管結石も、婦人科の主治医の先生の紹介状のおかげで、きわめて迅速に大きな病院に回してもらうことができた。月に一回プロの先生に体をみてもらうメリットは多大なるもの。これだけでHRTを始めたメリットはとても大きいと思う。

 

早足でお散歩!犬と私の骨に◎
早足でお散歩!犬と私の骨に◎

先進国アメリカに比べると「予防医学」という点では20年近く遅れていると言われている日本。アメリカは保険の関係で、病気にかかると大変なお金が飛んでいくので、そういう意味でも病気にならないよう、皆さん努力をされるとのことだが。そのアメリカで、今はHRTの選択が大幅に減っているという。2000年始めに発表されたHRTによる乳癌のリスクによる影響からで、真偽は定かでないがHRTの利用者が減るのと比例して何万人単位で乳がん患者が減ったとも言われているのだけど・・確かにこれはとても気になる情報の一つ。

 

でも、抱えている不快な症状を軽減してくれる治療としてのHRTは、来るべきQOLを支える骨の健康をがっちりと支えてくれる予防としての役割も果たしている。極端な話、「乳癌と骨粗鬆症のリスク、どちらがコワイ??!」とまで考えなければならない大事な選択のようである。

 

HRTのスタートから二年を迎えようとしているこの冬に、色々なリスクや恩恵、そしてこれから自分が心がけることを考え直してみようと思う。でもやっぱりできれば守りではなくて、まだまだ攻めの姿勢で若さや健康情報と取り組みたいものである。

 

2010.12.8