いよいよ更年期~HRTのスタート(3)~クリニックに行ってみました・・・

「HRT 更年期 ○○市」というふうに検索をかけると、HRT治療を取り扱っている医院が何件かヒットしてくる。できることなら、居住区で見つかればそれに越したことはない。なぜなら、HRTを始めるに当たってまず絶対に行わなければならない検査がいくつかあり、その中に「子宮がん検査」と「乳がん検査」が含まれているからだ。この二つの婦人科検診は自治体の負担で安価に検診を行うことができる。ところが、居住区を外れると自費になり割高になってしまうのだ。


毎年行っていた地元のクリニックは、清潔かつオシャレな内装、女性の先生でしかも優しい。更年期外来もあり、そこにしよう!と迷わず出かけたものの・・・。症状を訴え、HRTを求めたところ「あんまり積極的にはおすすめできないのよ。まずは漢方で様子を見ましょうね」とやんわりと断られてしまった。大竹しのぶ似の、柔らかくゆっくりお話ししてくださる先生で(それでいて抗いがたい雰囲気まで似ている)、それ以上「どうしても」と言えずに帰ってきてしまった。


そして再挑戦したのが現在かかっているクリニック。10年ほどまえに、雑誌ananに掲載されたことのある大人気の女医さんだった。初めて女性ホルモンのチェックをしてもらい、筋腫も見つけて下さった先生で、当時の好印象からも間違いないと踏んだ。

そこは「産科」がないので、待合室は何らかのトラブルを持つあらゆる年代の女性ばかり。午前は主婦のような感じの患者さんが多く、午後になると仕事を早めに切り上げて急いでやってくるOL風の若い女性が多くなり、時には超ミニの女子高生が友達と連れ立ってやってくることもある。


一時間半ほど過ぎたころようやく診察室によばれた。約8年ぶりにお目にかかる先生は、地元の先生とは対照的なキャリアウーマン(死語?)風。私は、「メノポーズ期に入ったと思います。HRTをお願いしたくて来ました」と一息でご挨拶。この毅然としたオーダーは大事なポイントだと思う。HRTを行うのは自分の意志、というのが前回の経験で学んだこと。HPなどから全ての婦人科で処方してはくれないことを薄々気づいてはいたものの、患者がやりたいと言えば準備はしてくれるものと簡単に考えていた。


ここでも症状を聞かれ「頭痛と肩こり、腰痛」を訴えたが前回同様「ホットフラッシュ」「心身の鬱傾向の有無」を問われる。処方に障ると困るので、ない症状をあるとは言えない。すると、「それくらいの症状でHRTっていうのはどうでしょう。リスクを知ってますか?乳がんとか・・あと子宮にトラブルのある人にも良くないです。漢方で緩やかに体調管理するのが主流だし、プレ更年期とかいうのもマスコミがつくった言葉で学会なんかでは笑われます。それに、HRTしたらお肌がピカピカになるとか、皺が減るとか・・・そんなことを期待しないでほしいんですよ」さぁ、きた。ここでしっかり切り返し、私は今日からHRTを始めるぞ・・・と。

 

 

2009.1.8