いよいよ更年期~HRTのスタート(5)

私の処方して頂いたHRTは、1カ月間通して2日に1度「エストラーナ」というエストロゲンのテープを貼りかえ、12日間「プロベラ」というプロデスゲンの錠剤を飲む、というもの。12日間服用後は16日間お休みして、また飲み始める。この繰り返しで、つまり28日周期ということになる。生理は、12日間服用した後1~3日で始まる。これは周期的投与法といって、3パターンあるHRTの中のひとつ。


エストラーナは 左右の下腹部に交互に貼る。これには皮膚の弱い人などのカブレ防止の意味がある。このテープ、二日に一回なので何度も貼り替えているうちにけっこう、今日が貼り替え日だったっけ・・? となることが多いので、慣れるまではテープの入っている袋に日付をうっておくのがオススメかも。


テープは3.5×3センチの楕円形の薄い肌色で、貼っていても全くと言ってよいほど目立たなく、温泉やジムなどでも人目につくことはまずないはずだ。けれど何よりもこの方法の効用は、直接服用するよりも、肝臓への負担が少なくて済むことだと思う。ただ肌が特別弱い人でなくても、長く続けるうちには注意していても痒みが出てしまうことがあるかもしれないので、微調整して極力場所をずらして貼る方がよいと思う。


さて、後の二つの方法というのは、持続併用投与法と呼ばれているエストロゲンとプロデスゲンをずっと併用していく方法で、始めて半年くらいはいろんな形で出血があるということ。その後は子宮内膜が委縮に向かい、出血もなくなっていくとされている。三つ目はエストロゲンの単独使用で、子宮摘出した女性や60歳以上の女性に用いることが多いとのことで、出血はまれに人によって見られることもあるという。


私の場合は、本格的更年期の一歩手前で閉経前、更に子宮筋腫があるという条件のもと周期的投与法で始めることになった。

 

始めるなり、顕著にすっきりした私の肩と頭の重さ。滞っていた血が流れ始めた感覚? そうなると、ゲンキンなものでたちまち気分も明るくなってくる。実はこれこそが、「HRTは若返る」と言われているゆえんなのではないか? と私は睨んでいる。エストロゲンがコラーゲンを増やすとういデータがあるのも事実だけれど、もや~っと膜をはったような重さが払拭され、女性ホルモンが充填されていく瑞々しいイメージはメノポーズ世代の女性の心身のくもりを確実に払拭してくれる。

 

 

 

2010.3.8