まだまだ深いHRT ~スタート二年目にして思う事・・・ ~

HRTを始めて二年経過したが、この間だけでもずいぶんとHRTはメジャーになったと思う。情報量もぐっと増えたし、メリットの方が前面に出てきたように思える。一方で、HRTを始めた女性が増えたかどうかのデータは目にしておらず、実際の浸透度合いはつかめない。

 

さて、私はというと前回の子宮がんと乳がんの検査に引き続き、受けられなかった骨密度を三年ぶりに計ってきた。結果は写真の通りすこぶる良好。同年比較117%、20歳と比較して103%。これは明らかにHRTのおかげだと思う。前回三年前は20歳比較で120%を超しており、婦人科の先生におおいにほめていただいたのだが・・・その間運動をやめてしまったせいもあるとはいえ、本来低下するはずの骨密度が正常値でいられるのは実に感謝すべきこと。

 

そしてHRTの方は今のままで良いのかどうか、ということを今回は主治医の先生と話してみた。お腹に貼付薬を貼るのがかぶれるので・・・という点については、背中でも太ももでも良いのだが、背中側の方が若干ホルモンの入り方が多くなるらしい。これは初耳!

 

そして、今の一般的なHRTについて少しお話を伺った。内服薬と貼付薬の違いについて、まず内服薬は小腸で吸収され、そこから肝臓、心臓にかえるため、血液中の濃度を目標値にするには、最初服用するときの量はかなり多めになるとのこと。よって肝臓への負担はどうしてもある程度は出てしまう。一方、貼付薬は皮膚から吸収され心臓に戻り、全身に回るという「全身循環系」であるため、肝臓を通過するデメリットはゼロ。さらに皮膚を通してのホルモンの循環は、卵巣から分泌される女性ホルモンと同じで、より生理的とのこと。効果はどちらもほぼ同じ。ただ、副作用やリスクを考えると、肝臓を通過することで、脂質への悪影響、動脈硬化、心筋梗塞、血栓症、胆のう疾患などが理論としては考えられるが、皮膚を通す貼り薬はこれらの影響の大部分が避けられるそう。けれど今のところ7:3くらいの割合で、日本でも世界でも飲み薬の方が多いという調査結果があるそうだ。でも今後、長いスパンでHRTを行う人が増えていくことを考えると、貼付薬がメインになっていくのでは?とのことであった。 


自分の体質、何年くらい続けたいか、いろいろ考え併せ、リスクを少しでも回避するためにも、十分にホルモンについて学習する姿勢が女性には求められてくるように思える。もちろん、わたしも年を重ねる中で見直していくことを忘れないようにしたい。(希望としては出来る限り貼付薬を、と思っている)

 

 

2011.11.7