まだ生理があっても、もう排卵していない!

「私は、まだ、生理! あるから!」と女友達との飲み会などで、自信たっぷりに豪語していらっしゃる50代女性が多い。実は、私もそのひとりだった。50歳を過ぎても生理が来る。生理が来ているイコール、それは排卵のあかしだと思っていた。

昨年「HRT療法」に興味があって、婦人科で初めて自分の「女性ホルモン量」というものを測った。そこで、ドクターがおっしゃるには「あなたの場合は、もう排卵はしていません。女性ホルモンも、ほとんど減ってきています。」だった。ガーン!私はもうオンナじゃない! けっこう衝撃だった。たしかに、生理の間隔が、少しずつ、遅くなってきていた。しかし、生理のある月は「排卵」があるから生理も来るのだと思っていたし、「女性ホルモン量」も、落ちてきているのだろうが、びっくりするほどスッカラカン状態ではないと思っていた。だって、私にはまだ「生理」があるんですもの、と。しかし、そんなことはなかったのです。

50歳も前後になってくると、生理が来ているのに、「無排卵」ということはあたり前らしいのです。これは、ほとんどの女性が知らない事実ではありませんか?知っていたという方がいらしたら、ナンで教えてくださらなかったの~と言いたいです。生理がまだあるということが、その人の「女性ホルモン量」や「排卵」をしているかどうかの、なんの目安にもならないというこの事実。

ようするに、どんなに遅くても、年齢が45歳くらいになったら、「女性ホルモン量」は100%チェックする必要があるということです。そうすれば、早めに、閉経の時期を目算することもできます。そのうえ、転ばぬ先の杖で、さまざまな対処法を見つけることもできます。

こんな文明国日本に住んでいて、ただ漫然と、いつ来るかもわからない閉経の時期を「私は、まだまだオンナ!」なんて、自分に言い聞かせながら、船はゆっくり沈みつつあるのに、何の対策もとらず、ただ、ノホホンとエステに行ったり、ダンスを習ったり、お高いコラーゲン入りサプリを飲んだり。はっきり言って、これほど無知な行為はありません。だって、根本的な解決方法があるかもしれないのに、それをはじめからあきらめている。そして、切ったり貼ったり、取り繕うことしか出来ないと思い込み、そんな対処法しか考えていないのですから。もちろん、今、気づけばこれからだって間に合います。間に合いますが、完ぺきとはいえません。

40代女性の方々に、先輩としてお教えしたい!

「閉経してからできたシミは消えない!」
「閉経してからできたシワは消えない!」
「閉経してから起きた骨密度の減少は元に戻らない!」

40歳女性のみなさま、まだ「女性ホルモン」という貯金のあるうちに、しっかり研究して、利回りの良い「女性ホルモン」を切らさない、長期に蓄えておける療法をお探しください。

さあ、まだまだと思っている、うら若き40代のオトメよ!血液検査を受けよう。

そして、最後に忠告です。婦人科に行けば良いというものではありません。日本の婦人科には、経験もデータもまだ、そろっていないのが現状です。ネットの時代です。ありとあらゆる方法で、まずはリサーチをおすすめします。

 

2010.4.26

 

更年期の症状でお悩みなら、お気軽にご相談ください。