”女性ホルモン量のチェック”が、40歳検診で受けられる世の中に。

「HRT療法」の第1歩に数週間でつまずいた私は、何とも言えない思いをしています。私たち日本女性の平均寿命は90歳になろうとしています。すでに私のまわりの友人や知人のお母様が、80歳を超えていらしてもピンピン。海外旅行に出かけるは、フラダンスの発表会には出るは、80歳を超えてからマージャンにはまってしまったというお母様までいらっしゃる。下手をすると、その次の世代の私たちは、100歳まで生きるかもしれない。

 

どうします。閉経が平均50歳。その後の人生が50年。女性は、女性ホルモンでかなりの健康を保っているはずです。それがなくなると、「高血圧」、「高脂血症」、「骨粗鬆症」など発症のリスクが高まります。中でも、一番に気になる病気と言えば「骨粗鬆症」です。


最近街を歩いていて、元気なご老人も多いのですが、それにまじって杖や押し車を押しているおばあちゃまの何と多いことか。女性ホルモンがなくなってからも、生きてはいるけれど、もう決して万全な健康体とは言えない。そんな状態で、40年も50年も生きなければならない、それが今50代女性が突きつけられている”今そこにある危機”なのです。そう思っただけで、理不尽な思いがこみ上げてきませんか。

 

男性はかなり後半まで男性としての機能を維持できるのに、なぜ女性は長寿だけを手に入れ、オンナとして美しく生きる時間は限られているのか。女性のための「ホルモン療法」は、もっと早く、もっと確実に、さまざまな女性の体質に合わせて治療できるようになるべきなのではないでしょうか。

 

私が初めて受けた「HRT療法」の問診のときの若い女医さんの声が聞こえてきます。「なぜ、自然の摂理に逆らうのですか?女性の老いは、女性ホルモンが消滅することです」と。はたして、そうなのか?これほど、医学も進歩しているのですよ。西洋では、特に北欧では80%以上の女性が社会で働いています。更年期のリスクを回避しなければ、もっとも仕事の責任も増してくる40代後半から50代を活動的に生き抜く事は出来ません。だから40%もの女性が「HRT療法」を受けているのです。アメリカでも26%です。日本はわずか1.5%前後です。この数字、先進国とは思えませんよね。

 

日本の、厚生労働省のどなたか!当たり前に、「40歳検診」で女性ホルモンを測ってくれて、これからの「更年期対策」指導をきちんとしてくれる、そういう仕組みを日本の社会につくっていただけませんか。

 

女性ホルモンが減り始めてから、女性だけに起こる、さまざまな病気のリスクはそうとうにあると思うのです。「甲状腺」「リウマチ」「鬱」などなど・・・。それを早めに、40歳のころにきちんと把握できる医療の枠組みを望みます。

 

これには医療現場にいる女医さんたちが、そのことをもっと真剣に真摯に受け止めて、このような情報さえ持たない、日本の女性たちへの「HRT療法」などの啓蒙活動に力を注いでいただきたいと思います。