ドキドキの初舞台

ベリーダンスの教室で、基礎練習ばかりでなく曲に合わせて踊りたいという欲が出て来て、昨年秋に発表会参加に手を挙げてしまった。それからが大変。3分30秒の曲を4つに分けてフリを習った。スタジオではそこそこ分かったつもりが、一歩外に出るとどうしても思い出せない。
 
マイケル・ジャクソンは自伝の中で言う。「僕はとても小さい頃から、誰かがダンス・ステップを踏むのを見ると、すぐに覚えてしまいます。でも世の中には、動きを始めから終わりまで、数を数えて、この足はここに、そうしてお尻は右に、と言われなくちゃならない人もいたのです。お尻を左にやった時には、首をあちらに向けて、といった具合にです。」と。そーなんですよ、マイケル。世の中の人は、たいがいあなたのようには踊れないんです。特に私はひどい。だから私はイラスト入りでメモをとる。
 
カウントの取り方がアラブ音楽は独特で、練習している曲には8拍のリズムの中に6拍と4伯がランダムに混じる。曲はi Podに入れて持ち歩き、常に聞いている。曲の流れにのるなど、まだまだ。1・2・3・4・・・とカウントをとりながらイメージトレーニングをする。

 

暮れに約3ヶ月かかって全部の振り付けを習い終わった。イメージトレーニングをしていても時々ポカッと頭が白くなる。次ぎなんだったっけ・・・?怖い。イメージの世界でも3分30秒がスムースに終わることはなかなかない。それを踊ってみるとまるで体操。ベリーダンスの柔らかさもなめらかさも、ましてや妖艶さなどあるハズもない。今回のダンンスは大きいベールを持って踊る。そのベールを踏んで手から外れたり、頭からかぶってしまったり。もう散々。

 

クリスマスには度胸試しに友達の前で踊ってみた。緊張した。みんなも緊張して見ているのが分かる。笑顔でなんか踊れない。空気が硬い。それでも、ハーレムパンツとコインがジャラジャラついたお腹の出る短いブラウスを揃えてテンションは高まっている。

 

人生に絶対あり得ないカッコウで人前で踊る。大丈夫かな?という不安とワクワクする期待感が入り交じって、メノポ(更年期)の頭や体を刺激する。2月の本番まであと少し。少しでも観客をリラックスして楽しませられるダンスができるように練習しよう。そうだ、つけまつげの練習もしなくっちゃ!

 

 

2010.1.18