心のエステ

今日は月1度のお墓参りの日だ。天気や体調、仕事の具合で毎月必ず同じ日に行けるとは限らないが、なるべくその近くの日には行くようにしている。
ゴム手袋をはめて、柄付きタワシ、歯ブラシ、石に彫られた文字を洗うためのブラシ、そんなものを使い分けて掃除をする。ゴム手袋をしているから草むしりもどんどん出来る。下に綿手袋をはめていると手もシットリする。時間に追われて、今日は適当にしてサッサと帰ろうと思うこともあるのだが、いつもの手順で掃除をしているうちに不思議と気持ちが落ち着いてくる。どんなに心がザワザワしている時も、お線香をあげる頃にはまわりの空気までが静まってくる。

 

毎月掃除をしているので、そう時間もかからない。それに隣のお墓と比べると石の艶がダンゼン違う。こまめに手入れをしていると長い間にはこんなにも違って来るのだ。1年に1度、どんなにこすっても、きっとこんなには光らないだろう。お墓だけではなく家の中もこまめに片付けていれば、いつもスッキリしていられるのにねぇ。それに自分自身。お肌のお手入れも毎日こまめにしていればこそ。お墓の中からご先祖さまに諭されているようだ。この頃は買って来たお花の束をほどいて、お花の高さや色のバランスを見ながら束ね直す余裕も生まれた。お肌も気持ちもバランスを崩しがちなメノポ世代。時間を作ってのお墓参りは、ひと月分の心のくすみをリセットしてくれる、心のエステかもしれない。

 

2010.7.12