スイッチ・オン!

いつ頃までだったのだろう。ミニスカートやパンツに素足でサンダルやミュールを合わせたおしゃれが出来て、はつらつと素足で闊歩?していたのは。ここ数年は夏でも靴下が必要になり、日々素足で過ごすなんて考えられなくなってきたのだからこれは重症の冷えといえるのではないか。若い時から低血圧で貧血気味だし手足が冷えるのは仕方がない? と思っていたら、いつのまにか、冷えるを通り越し、冷えて足首から先が「痛い」状態になってきてしまった。これはかなり危険信号だ。


体全体を巡っていく血の流れに、なかなか自動的にはスイッチが入らない状況になってしまったようで、よくよく振り返ってみるとどうもこの症状は更年期の時期に始まったようだと気がついた。血流を調整するのは自律神経がかかわってくるし、ホルモン等複雑な要因も絡み合っているだろう。自分の体のことは自分できちんと見極めて、自身で何か対策を考えなさいと試されている時期のようだ。

 

しかし、50代はそのような試練にも、見た目は何事も無いかの如く涼しげな顔しつつ、希望に向かって人知れず粘り強く努力をする。ただひたすらに心身の美しさを保つ為に。そう、素敵に生きる為に。50代というのは、解放感溢れる、人生の楽しい第二ステージの始まりですもの。今が肝心。明日、そして数年後、数十年後の自分は今の私が作るのだから。

 

身体を冷やさない食べ物を摂り、温かいものを体に満たすことは勿論、半身浴には電気石と呼ばれるトルマリンを入れて遠赤外線効果を高め、時には読書しながらの足湯も。サプリメントも、良いといわれる療法もいろいろ試してみる。適度な運動も、代謝アップの筋トレも忘れてはならない。身体を冷やさないようにするのが一番の予防でも、そう簡単には思い通りになっていかない訳で、世の中には様々な保温グッズが登場してはヒット商品となっていく。冷えに悩む人は本当に多いのだ。

温かいボアブーツ

もし冷えを感じたらまずとにかくそれを長引かせないように工夫することが一番大事だそうで、私の足元冷え対策は家事の時にはボア付きムートンのモコモコスリッパだ。可愛いくて、履き心地抜群で、超のつく温かさ。安くて軽いフリースのボアブーツはまるでロボットみたいで履いて楽しくなる。

 

足もとからスイッチ・オンしてだんだんと下半身がふわーっと温かくなってくれば、逆に頭はすっきりしてくる。はるか昔、試験勉強していた頃の合言葉「頭寒足熱」を思い出す。部屋全体、体全体を暖めても全体がぼわんとするだけで血流はよくはならず、下半身を暖めることが要だ。

 

裏がシルクのレッグウォーマーや一年中快適なダブルフェースのガーゼのパジャマ、ゲルマニウム入りボディーウォーマー(昔風にいうとと腹巻?)、手製のオーバースカート等々、おしゃれなトレンカやタイツも沢山登場し、様々な情報から自分の感度に合うものを探し出すのも楽しいアンチエイジングだ。

 

「お腹が一度冷えを感じると、守ろうとして脂肪のコートを脱ごうとしなくなる」という解説を最近目にしてますます恐ろしくなった。お腹の冷えが末端神経まで血液を巡らせずに体の中で循環させて温度を保とうとするので手足が冷える!とも。お腹に脂肪が付き、さらに手足は冷えるという最悪の連鎖となる、これは放ってはいられない。とにかく、お腹でも足元でも血の流れにスイッチ・オン出来れば体は元気に活動したくなるはず。


さあ、楽しいアイデアを出し合って頑張りましょう! 冷えと戦う50代女性のみなさま!

 

 

2009.11.9