不思議な何か

ケーキ

人生の中で不思議なつながり?と言うものは結構存在するものだと、最近良く感じる。

 

ある作家の小説を読んで思わぬ感動を覚え、他にもその方の本を読むようになってしばらくしてその作家の誕生日が私と同じだと知った時には、人知を超えた何か響きあうものがあるのだと、強く感じない訳にはいかなかった。西洋占星術や中国占星術でも誕生日と言うものが大きな比重を占めているのがほとんどだ、ということは、年は違っても生れた日が一緒だということで共に引き受けるその時の運勢や、何か相通じる感性というものがあるのかもしれない。

 

数年前、主人の大学からの親友の誕生日が私と同じだと知った。男同士では余り誕生日を聞いたり祝ったりなどしない世代だから、何かの会話のはずみでそれが分かってお互いに驚いたようだ。それ以来、その方とは以前にもまして何か距離が近くなった気がして、親近感が湧いてくる。誕生日が同じと言うのは365分の1だから確率としては宝くじに当たったりするよりもはるかにはるかに高くて、それほどびっくりするようなことではないかもしれないが、長い人生の中でも身近で知り合うことはそう数あることでないだろう。

 

私の家族の周りでは何故かこのような不思議な繋がりが色々あって、驚くことが多い。甥っ子のお嫁さんは私たち姉妹の亡き母の誕生日と同じなのも何かの引き合わせかなぁと思ったりもする。まさしく「赤い糸!」なのだろうか。また、私と同じ漢字の名前の女性が何故か我が夫の周りに数人存在するのにも(私自身今まで周りに同じ名前の人には遭遇していない)、これはきっと主人にとっては守り神?!なんて笑ったりもして。

 

久しぶりの友人にメールをしたら、時を同じくして全く別の友人たちから久しぶりのメールが届いたり、電話しようと思っていた相手から電話がかかってくるってことも、私だけではなくたぶん、多くの方が経験しているはずだ。そんなことがどうした?偶然でしょと言う人がいるかもしれないが、因果関係は無くても、人の世界には何かを超えた説明出来ない不思議なことが存在する、と思っていた方が断然楽しい。

 

何か響き合うもの、目には見えない波動や鼓動が伝わるのかもしれないということ、それを自分が感知できるかどうかも大切だ。まず、そのアンテナを高く広げ、柔らかな感じる心を持ち続けることが出来たら、思わぬ世界が開けていくかもしれない。

 

これから続く未来にさらに何か不思議な出会いや巡り合わせや繋がりもあるのではと思うだけでワクワク感と期待もまた膨らんでゆく。この人生、計り知れない不思議な何かがある、人生の旅を終えるまで、まだまだ新しい驚きに心動かされると信じていたい。

 

 

2012.8.21