気分上々 walking

夏の暑さも影をひそめ、秋風のささやきが聞こえはじめたころにウォーキングを始めた。毎日、マンションの4階までを階段で上り下りしているし、常日頃最寄り駅の地下鉄は階段をさっさと歩き、別に今更ウォーキングなんてしなくても、私はOKよと思っていた。しかし、しかし、メタボ街道まっしぐらの我が「ダンナサマ」をこのまま放っておいていいのだろうか。


そこで「奥サマ」決心し、お金もかからず時間も選ばないウォーキングに連れ出したのだ。まずは、40分くらいかけて近くの公園へ。その次は1時間と少しずつ時間を増やしていくにつれ、あら、何だかとっても爽快気分。歩きはじめて30分くらいが過ぎると、体は温まってくるし、もっともっといける!との快感になってくる。これってランナーズハイと同じかしら? それから味をしめ、一人だけでも「行ってきま~す」の日もあり、2時間の旅もたびたび!

 

ウォーキングの基本
➀ 背筋をピンと伸ばし、腹部を引き締めて体の柱をまっすぐに
➁ 足は踵で着地し、足裏全体に体重を乗せてつま先を蹴りだすように歩く
➂ 肘を軽く曲げて肩の力を抜き、腕は肘から引くのがポイント
➃ 少し早目の分速90~100mで、身長の45%の歩幅で歩くのが効果的などと言われているのでそこは少しだけ意識して、でも他にはNo rule
歩く時間も、歩くルートも、思いつくまま気の向くまま。出来るときに出来る分だけ。
3種の神器ならぬ3つの必須グッズをお伴にいそいそと玄関を出る。

 

ウォーキンググッズ

何年も前に買ったけれど派手な色で出番の無かったダウン入りの軽いナイロンbag(タオルや携帯電話や小銭入れのほかにキャンディ数個を忍ばせて)、お気に入りの音楽を詰め込んだクリップタイプのiPod、歩いた分がカード会社のポイントになるウェブ管理出来る歩数計(歩いたらラッキーくらいの感覚で始めた)。


歩くことは、更年期の女性ホルモン低下による骨粗しょう症や認知症予防になるうえ、精神の安定、足腰の筋肉のアンチエイジング、脂肪燃焼、何よりも脳を刺激する効果が絶大。歩くとエンドルフィンという爽快感や幸せを感じる脳内ホルモンがたっぷりとでてくるらしい。そしてさらに心を鎮め、澄んだ心をもたらすという効果もあるようだ。


実際、日没前後の美しい空の色の変化を眺めながら歩く時の幸福感、多摩川の土手から川の流れや雲の流れの自然に包まれるリラックス感、月と星の煌めきにロマンを感じながらの解放感。時には商店街の店先の焼き鳥なぞに心誘われ、田園調布の高級住宅街では想像力たくましく勝手に家族構成を考えつつなんていう密やかな愉しみも・・・ 

 

季節の移り変わりを感じ、思いがけない発見や新たな自分との出会いに心躍らせ、エネルギーは使っているけれど、逆に心のエネルギーが豊かになっていくウォーキング。「ダンナサマ」の体重もこの数カ月で3キロダウンし、「やりましたわね、奥サマ」。気儘に気長に気楽に"walking"で、気分は上々。

 

 

2010.1.8