真っ白なバスローブで、気分はハリウッド女優?!

真っ白のバスローブ
真っ白のバスローブ

夏に向かい、素材をタオル地から、直接肌に触れる部分が少なく立体的なワッフル織素材のものにとり変えたら、爽快だ。それは、お風呂上がりの身体を包んでくれる真っ白のバスローブのこと。いつも外国映画でバスローブを身につける女優さんのしぐさを見てはステキと憧れているが、古臭い住まいで生活スタイルも日本的な我が家では正直似合っているとは言えない。とは思うものの、実際には非常に実用的で快適で便利で、さらに心に効く作用もあり愛用している。

 

さらっと軽く手足の水気をタオルで拭いて(バスタオルで余りきつく身体の水分を取り過ぎてはいけない、自然のままがいいと、何かで聞いたことがある)、バスローブを軽くまとえばバスタオルかわりに楽に水気をやさしく吸いとり(ものぐさにはぴったり)、冬は身体が急激に冷えるのを緩やかに抑え、夏はほてった身体の汗がゆっくり引いていくのを待つまでの優雅で快適な時間となる。私は夏でも湯船にゆっくりつかり、お風呂上がりの身体はホッカホッカになるので、夏場は特に重宝(夏でも肩は冷やしてはいけない)する。お肌のお手入れとヘアケアをし、しばらくそのまま過ごしてからゆっくりと汗のひいた身体をガーゼのパジャマに通す。

 

バスローブのまま、グラスにビールを満たし、あるいはワイングラス片手に一息つけば、それは私の頭の中ではいつもの自分とはかけ離れたハリウッド女優の気分。豊かな胸、きゅっとした細いウエスト、長い脚、ベルトを締めれば腰高の綺麗なライン・・・に50代のゆるくなった身体は程遠くとも、いいのです。そうやってイメージを描いて! 周りでどう思われようが、呆れられても気にすることなく、心のおもむくままに自分自身の時間をうまく楽しむ術を、年を重ねるにつれ手に入れられる様になったのは嬉しいことだ。

 

我が家に誰もいない、「ごはん食べたい!」「あれどこいった?」なんて言葉で邪魔されることのない一人だけの時間がたっぷりとれる時は、もう、バスタイムから演出。映画「運命の女」でのダイアン・レインがキャンドルの灯りの中で物憂げにバスに浸かる、セクシーで幻想的なシーン(それはとても印象的だった!)をほんの少し頭の隅に思い浮かべ、お風呂場のライトは点けず、2つのグラスに灯したキャンドルライトの中でゆっくりと過ごす。揺らめく仄かな明かりの中って、雑多なものがかすみ、心地よい異空間となっていい感じ。瞑想したりマッサージしたり、うっとりしてやわらかな夢をみたり、それまでの現実の時間がいつのまにかフェードアウトしていくようで・・・。さあ、そのまま真っ白のバスローブをまといハリウッド女優気分でしばし優雅な時を過ごせば、昼間何があろうと幸せな一日としての仕上げ完了。

 

バスローブをまとっている時って、まだ眠る体制に向かうでもなく、家事をする時間でもなく、その間のエアポケットのような、心と体を癒してくれる時間となる。素敵な50代のみなさま、日常の習慣にしてみてはいかがでしょう?

 

 

2011.6.21