笑顔が連れてくるもの

先日の女子サッカーワールドカップでのなでしこジャパンの活躍に日本中が湧きたち、応援していた人々も歓喜溢れ、いまだにその興奮冷めやらず、選手たちに注目の日々だ。それぞれの試合で本当に数々の感動シーンがあったが、私にとって何にもまして驚きと共に忘れられないのは、決勝戦でPK戦になった時の様子だ。円陣を組んだ監督とメンバーたちの笑顔! あの緊張感漂う厳しい勝負の世界でああいう光景は未だかつて見たことの無い不思議な、そして実はとてもほっとする、心に響いてくるものだった。あの笑顔こそ「笑顔が幸せを連れてくる」ことを頼もしくも端的に表してくれていたような気がするのだ。あの笑顔での円陣のあと、それぞれが力を出しきって世界一に輝き、日本中に元気と笑顔と勇気をもたらしてくれた。

 

お多福
お多福「笑う門には福来る」

笑顔になるって、呼吸が違ってくるのだと思う。しっかり息を吸ってお腹の底から吐き出すことになり、活力が湧いて生き生きしてくる。辛い時も苦しい時もそう意識して笑顔を心がけたら(それはなかなか難しいことかもしれないが)心に落ち着きがうまれ、自分だけでなく周りも変わる。我が家にあるおかめの飾り物にも「笑う門には福来たる」との言葉が。昔から言い伝えられていることはいつまでも色褪せない訳があると改めて思うのだ。

 

実は、私が男性に惹かれる大事なポイントも、笑った時の顔。笑った瞳の美しさやさしさ、すがすがしさ、その目元口元のしわまでもがチャーミングに見えれば最高・・・。ニヒルな苦み走った顔もいいけれど、時折見せる笑顔がとにかく素敵でなくてはいけない。大笑いではなく、心から湧き出るスマイルがその人の存在感を浮き上がらせる。で、私好みの有名人を思い浮かべてみれば、そこに、見ていて幸せになれる共通点があった。

 

マイナス思考の人の顔は楽しくない、文句ばかりや否定的なことばかりで笑顔の無い人といると自分の気力までもがパワーダウンしそう。暗い顔をして、下向いていても、いいことなんて無い、幸も不幸も何もかも受けいれて、それでも、なお、体の中からの笑顔で、前を向くことが人生には大切だろう。笑顔の大切さは言われなくても、みんな分かっている、でも時に忘れがち。笑顔をもらったら、それを誰かに微笑みで返す。笑顔の連鎖が幸せを呼びよせる。

 

笑顔・微笑み・スマイル・笑い。笑うことは心の疲れをとり、免疫力を高め、アンチエイジングへの、簡単で誰にでも許される処方箋。そして周りにもとっても良く効く薬だ。50代で、今更笑うとしわが増えるなんて言ってる場合じゃありません。笑顔はずっとずっと大事な味方。加齢気にせず、華麗に笑い飛ばそう!

 

 

2011.8.21