こどものようにチョロチョロ走る!

私は毎朝NHKラジオの天気予報を聴いてから出勤する。気象予報士はこのところ毎日のように「今朝はこの冬一番の冷え込みです」とはじめ「厳しい寒さが続きますので体調を崩さないようご注意ください」といっておわる。寒いのは嫌いではないが、ここまで寒い日が続くと少々疲れてきた。しかし気象予報士がいうように、この寒さはまだまだ続くのだから、寒さに順応できるカラダづくりを今からでもしておかないとマズイと思う。それには、代謝を上げることだろう。

 

老人は、「寒い寒い」といってエアコンの設定温度をぐんぐん上げて、気づいたときには室温が31度になっているなんてことがよくある。歳を重ねるごとにカラダの代謝は落ち、四六時中、寒くてしかたがなくなるのだ。その反対に代謝がいいこどもや若者は寒さに強い。中高生の女の子たちの制服の短いプリーツスカートの下はナマ腿である。スカートの裾からハイソックスまでの間はナマ脚なのだ。思いおこせば私自身も中学生のときには、真冬でも短いプリーツスカートの下はナマ脚に、当時流行っていたハイソックスよりも短いニーソックスを履いて通学していた。家に帰ると赤く色の変わった私の脚を見て母親たちは「よく寒くないもんだ」といって感心していた。代謝さえよければ寒さは感じないのだ。

 

そういえば、プロスキーヤーの三浦雄一郎さんのお父様は、走ることは代謝アップにとても役立つといい、日課として家の近所を速足で歩いたり走ったりしていた。その様子をテレビでみたことがあるが、走るときはガーッと全速力で真面目に息が切れるまで走るので、見ているだけでも息苦しいほどでさすがスポーツマン!という感じだった。その放送をみてからは、私も意識して走るようにはしているが、彼のように全速力で、ある程度の距離を走るのは結構大変なのだ。そんな訳で、駅から職場までの20分弱の道のりを、「走ったらいいんだけど」と思いながら、私はほとんど速足で歩いている。

通学

職場のすぐ近くに小学校があり、毎朝登校中のこどもたちに出会うのだが、ある日、こどもとおとなの決定的な動きの違いに気がついた。それは「走ること」。こどもたちはじつによく走る。おとなはほぼ一定の速度で歩き、速足になることはあっても、バスに乗り遅れそうにでもならないかぎり、走ることはまずしない。それに比べてこどもはダラダラ歩いていると思いきや、訳もなくビューッと走り出す。おとなのような一定の速度ではなく、チョロチョロチョロチョロとじつに適当かつ小刻みに走ったり、歩いたりするのだ。「さあ走るぞ!」と気構えて走るのではなく、小学生たちのようにチョロチョロと適当に走るのは、楽しそうだし、それなら私にもできそうだと思った。そうだ! 明日の朝から、私もこどものようにチョロチョロ走ろう!

 

2012.2.9