さあ、ジルバでも踊りましょうか!

私は、毎朝、起きたら等身大の鏡の前に横向きに立つ。その時、イメージするのは、 毎週通っているダンス教室の先生の”ボン、キュッ、ボーン”な日本人離れしたスタイル! 鏡の中には、あの先生の真っ直ぐに伸びた長い脚、プリッと持ち上がった ヒップ、引き締まったお腹、バストから首筋のきれいなライン、背すじの美しいカーヴが映し出され、そこに自分の姿を投影して「オットー!」と慌てて姿勢を修正する。

 

私もそうだが、妊娠してお腹が大きくなっている間に、腰の負担軽減の「おばさん立ち」とでも言うか、 腹筋も背すじもダレダレのなんともみっともない立ち姿の癖が ついてしまった。そんな女性が多いのではないか?

女性の立ち姿

毎朝、鏡の前で、この「おばさん立ち」を封印する。 そして「さあ、ジルバでも踊りましょうか!」と、のびやかな姿態が天井から糸で引っ張られているように上へ上へ とスーッと伸びているあのダンス教室の先生になりきる。この毎朝の立ち姿の修正だけで、かなりのアンチエイジング。だって、第一印象は姿勢でしょ?

 

だいたい、日本人は姿勢の悪い人が多い。これは、奥ゆかしさを美徳とする国民性 ゆえに、「目立たぬように」と前かがみになるためなのか? 西洋人はもとより、日本以外のアジアの女性達は皆、胸をはって歩いているではないか。
 
ずいぶん前のことだが、TVで浩宮様と雅子様の御婚約発表会見を見た。この席に現れた雅子様を見て、雅子様ファンの私は、いささかがっかりした。それまでの彼女に感じていた躍動感やいきいきとした若さが、一夜にして消えてしまっていたからだ。それは、コスチュームのためでも、言葉使いのためでもない。 立つ姿、歩く姿、座る姿を(宮内庁の助言で?)いきなり前かがみに変えていたのだ。


姿勢はその人の生き方の現れでもある。さあ、のびやかにスーッと立つことから始めましょう。生きることにも、年齢にも、前向きに いきましょう!

 

 

2009.4.1