ハイ!腰に手をあてて~!

我が家の冷蔵庫の扉には、どこかの主婦が考案した腰回しダイエット法の雑誌コピーがマグネットで貼りつけられている。毎朝、紅茶を淹れるためのお湯を沸かしながら、腰に手を当てて肩幅に両脚を開いて立ち、前後に腰を動かす。 紅茶のポットにお湯を注いたらパンをオーブントースターに入れ、パンが焼けるまでの間に、また同じポーズをとり今度はグルグルと腰を回す。

キッチン 技

夜も何かしらをレンジで温めたり、蒸し物をしているほんの数分の間に、腰回しをする。ほんの数分の調理とも言えないわずかな間に、チョチョッとやるだけ。そのチョチョッとだけでもめんどうだし、忘れるから冷蔵庫の扉にベターっと貼りつけたわけなのだ。

 

ある夜、TVで彼女の腰回し術を見ていたら、さすが日夜研究を重ねただけのことはあり、足の重心のかけ方などが絶妙でなかなかおもしろいのだった。ほんとうは右に10回左に10回、続けて腰を回さなければダイエットの効果は無い。しかし、そんなことは二の次だ。 私にとっては腰に手を当ててポーズをとることの方が、実は重要なのだ。

 

毎朝毎晩、かならず腰に手を当ててポーズをとっていると、自分のお腹やウエスト周りの贅肉の付き具合を自分の指先でチェックできるようになる。 そうなったらシメたものだ。いわゆるオバサン化体型の第一歩は「お腹のお肉」を見逃すことから始まるのだから。

 

「お腹のお肉」を許すか許さないかで、オバサン化の度合はグ~ンと違って来る。 ダイエットと言うものは意識の問題だと私は思っているので、あとは、「お腹にお肉が付き出した」と言う事実を真摯に受け止めれば良いだけだ。夕食のご飯を減らしたり、ビールをグラス1杯だけにしたり・・・。ほんのチョットのお肉なら、ほんのチョットの力で簡単に元に戻せるわけだ。

 

ところで、あなたは「お腹のお肉」を許せますか? そこだけは許すわけにはいかない!と、私は思いつつ生きているのだが。

 

 

2009.8.1