世界歴代ナンバーワン!

今年のミス・インターナショナル世界大会で、日本女性が初優勝を果たした。

 

そういえば、ミス・ユニバース世界大会では2006年には知花くららさんが準優勝し、2007年には森理世さんが優勝している。日本女性の美しさが、このところ世界から認められ続けているのだが、世界ナンバーワンの座を勝ち取った決め手はなんなのだろうか?

森理世

ミス・ユニバースナショナル・ディレクターのイネス・リグロン著「世界一の美女の創りかた」という本を読むと、森理世さんがミス・ユニバース世界ナンバーワンになるまでのすべてが書かれている。

 

カナダ留学から帰ったばかりの森理世さんは、イネス・リグロンさんに出会って数分話をしただけで「今年のミス・ユニバースを見つけたわ!」といわれ、ニューヨークのダンス学校をキャンセルして、世界一の美女を目指したという。日本人らしさと、グローバルな雰囲気を併せ持つ理世さんに会ったイネスさんは「今年もダイヤの原石を見つけたかもしれない」と思ったそうだ。

 

しかし、当時まだ10代だった彼女は10人のファイナリストには残ったものの、ダイエットに失敗して「あなたには無理」と通告される。イネスさんのこの言葉で、彼女はラスト10日間に並外れた集中力を見せ、日本大会を制した。もともとダンサーだった彼女は、ステージを心から楽しみ、いきいきと自分を表現することができたのだ。

 

そして、終盤のトレーニング中に、過去10年間の世界大会のビデオを観ていた理世さんは、優勝者が皆、心から笑っていることに気づく。自分も、緊張を忘れて楽しんだからこそ日本大会で優勝できたのだから「世界大会も楽しめばいいんじゃない?」と自分の優勝を確信したという。

 

この、ポジティブな考え方と芯の強さ、しなやかな感性が彼女を優勝へと導いて行く。

 

1ヶ月間の世界大会が始まり、メキシコ入りして早々に食あたりを起こした際には、スリムになって「ラッキー!」と受けとめ、手続きを忘れたために携帯電話が使えないとわかったときには「かえって集中できていい」と気持ちを切り替え、筋金入りのポジティブシンキングで世界大会へ挑んだ。

 

そして、本番のステージを思いっきり楽しんだ結果、彼女は見事にクラウンを勝ち取ったのだ。

 

それだけでも快挙なのだが、その後、世界中を回ってチャリティー活動をし、1年間のミス・ユニバースの使命を果たし終えたときに、スタッフたちから「理世は歴代でナンバーワン!」といわれたそうだ。これは、優しさや協調性や忍耐力を持つ日本女性の代表として、彼女が世界で高く評価されたということなのだ。これぞ真の栄光ではないか。

 

「日本女性にもっと自信を持ってほしい。日本女性が羽ばたくお手伝いをしていきたい」と彼女は書いている。

 

私たちは、正真正銘の世界ナンバーワンを勝ち取った、豊かなパーソナリティーの日本女性の先輩です。自信を持って羽ばたいていきましょう!

 

2012.11.19