家具の配置換えで脳トレしましょ!

家具の配置換え

家具の配置換えというものは、ある日どうしようもなくやりたくなるものだ。元々はキッチン側に置いてあったダイニングテーブルを、夏の暑いころは風の入るベランダ側に移動させていた。外の景色や自然に入る風を楽しみながらの食事が好きなのだが、このところ急激に初冬のような寒さの日もあって、自然の風を楽しむどころではなくなってしまった。

 

そこで、ダイニングテーブルをキッチン側へと戻したのだが、どうも使い勝手が悪い。原因はベランダ側に置いてあるチェストなのだ。文房具類や書類、ソーイングセットや化粧品・・・。こまごまとしたモノは、皆そのチェストの引き出しにほうり込んである。以前はダイニングテーブルで食事以外の作業をしようと思ったときには、いちいち隣の部屋のベランダ側に置いたチェストの所まで行って、必要なモノを持って来ることに何の疑問も感じていなかったのだ。

 

それが三ヶ月間、ダイニングテーブルを置いた位置がたまたま便利な場所だったというだけで、もう不便な場所では我慢できない。人間というものは一度楽をしてしまったら、もう後戻りはできないものなのだ。

 

チェストは引き出しを全部はずさなければならないし、簡単には移動できない。しかし、めんどうではあるが、もう、やるっきゃない! ということで、チェストはダイニングテーブルのすぐそばに置かれたのだから、動線は以前に比べたらぐっと良くなるハズだった。

 

しかし、移動してから一週間ほどは、毎朝、毎夕、ウロウロしてしまう私だった。何かをチェストの引き出しから出そうと思うと、気づいたときにはもう、カラダが隣室の今までチェストを置いていた場所へと動いてしまう。動いてから「シマッタ!」と思う。眼の前にチェストはあるのに、もう脚は反対方向の隣室へと踏み出している。

 

「ナニヤッテンスカ!」と自分を叱りつけることを何回かやっているうちに、「コレは脳とカラダのいい刺激なのでは?」と気づいた。今までとちがう家具の配置に毎時間、脳とカラダがびっくりしているなんて、自分を俯瞰して見てみるとちょっとおもしろいじゃないの。これは、できれば三ヶ月に一回は部屋の家具やモノの配置換えをして脳トレをするのも楽しいのではないか、と思った次第です。

 

2010.11.19