DNAと遺伝

あなたはこれから何年生きますか?


わたしは?


あと10年で63歳、あと20年で73歳。「コノアタシガロウジン?」とカタカナだった疑問が、父の死によって、「わたしはあと20年で確実におばあさんだ」という確信に変わった。若いころから将来を見据えて生きてきている方々も大勢おられるだろうが、わたしは違った。その瞬間しゅんかんが楽しくて面白くて、ふと気づいたら50歳を超えちまっていただけのこと。ソウカロウジンニナルンダ! びっくりでございますよ。

 

四十九日や新盆で親戚縁者に会うことは、末っ子の子供である私の場合、私より年かさの血のつながった、将来の私に似ている人々に会うことに他ならない。親戚縁者には、若くして亡くなった人もいるが、9割がたはまだ健在で、それぞれ母方の癖も継承しつつ、顔立ち一つとっても、父方の血(DNA)をしっかり受け継いでいるのが分かる。皆さん多方面でご活躍なのは良いが、父の兄弟の亡くなり方のひとつに「ガン」があるのが気になる。ガンは遺伝しないが、ガン体質は遺伝すると言えるような気がする。ガンにかかりやすい食生活が子供の頃に培われているのかもしれない。

 

元気なうちはいいのだよ。


病んでからでは遅いのだ。


そんなことを思いながら、「遺伝 病気」等でネットサーフィンしていたら、自宅で遺伝子検査ができるというサービスがあることを知った。DNAを採取してもらって、そこから「肥満」や「高血圧」や「糖尿」「脳卒中」「ガン」「狭心症」の可能性があるかどうかをチェック、結果をレポートしてくれて、必要とあらば、おすすめサプリやその後のサポートをしてくれる。価格もそれほど高くない。うむむ、病院は嫌いだけど、これならやってみてもいいな、と思った。父の死をきっかけに白髪もたくさんできてしまったし、この白髪もDNAによるものらしいから、病気になる一歩手前の予防について真剣に考えてみようと思った。

 

 

 

2010.09.06