お金を使わず、全身ストレッチ

我が家には、さみしがり屋で手のかかる長男(息子)と、食欲旺盛でガンコな次男(犬・ラブラドール)がいる。 次男の大好物は、トーストとウィンナーとヨーグルト。これは、長男の朝食に毎日出てくる基本メニューである。 長男の朝食は、かなりの確率で次男の胃袋に消える。 私は毎朝、寝起きから、全身の反射神経を全開にしておかなければならない。


長男は朝が超苦手である。ボッ~っと食卓に座り、アクビをしたり、ノビをしたり。そのトータル30分くらいの時間に、わたしはオムレツを焼き、ウインナーを焼き、ポテトのソテーなどを作る。時間がないので、できたメニューから次々に食卓に並べる。次男は、テーブルの下から、よだれをボトボト垂らしながら、兄の朝食を横取りする チャンスを真剣に狙っている。

 

左眼は長男を、右眼は次男を、左手でフライパン、右手でフライ返し、脚は食卓と キッチンを小走りで往復する。それでも毎朝儀式のように、長男がヨソ見をしているその瞬間に、次男の大きな上半身が食卓にジャンプする。そこに間髪を入れず、私の阻止ゲリが次男にはいる。

 

この毎朝の「真剣勝負30分ストレッチ」のおかげで、私の体内脂肪の燃焼率はかなり高いと思われる。そして、「行ってきま~す」と長男が出かけたあと、すぐさま私はこのガンコものの次男を散歩に連れ出す。

 

毎朝、散歩コースは次男が自ら決める。きのうはアッチ、きょうはコッチ、ときっかり40分。少しでもショートカットしようとすると、首にグッと力を入れて道路に座り込む。早歩き、綱引き、そしてときに全力疾走。だから私は、ヒップアップのための競歩を毎朝欠かさずに40分やっていることになる。

 

50代は女性ホルモンも減ってきて、少しずつ太ってくると聞く。しかし、本当にそうなのかしら? 50代になって、下腹ポッコリ、二の腕ポッチャリの方は、私に言わせていただくと、毎日の生活に緊張感がたりないのでは。「若さ」は、脳細胞を含め体中の細胞を日々なにかに向かって活用していれば、かなり維持できると思う。「もう、そろそろ、楽してもいいかしら~」と思うその精神の弛緩に、たぶん贅肉は増殖していくのではないかしら。


50代のマダムたち! 家事は、無料でできるお得なストレッチです。ポジティブに、積極的に、贅肉をやっつけましょう。

 

 

2009.4.1