映画こそ、私のイソフラボンです

私の「オンナの魅力」づくりの先生は、実は映画館にあります。 どんな映画を観ても、そのヒロインには必ずたくさんのことを教えられます。「微笑み方」「恥じらい方」「しぐさ」「頬ずえのつき方」「悲しみ方」「姿勢」「あくびの仕方」、そして「生き方」まで。

 

それがグラビアだと、ぜいぜいメイクの仕方やヘアースタイルにとどまるのですが。映画はなんと言っても、動くもの。疑似体験できるすべてが詰まっています。 1本の映画を大スクリーンの音響付きで、たっぷり90分から120分。そのレッスンがたったの180円で受けられるのです。 なんてお安いんでしょう。これを高いという方々がいらっしゃいますが、その方に申し上げたい。あなたは、何を観ていらっしゃるのですかと。

 

たとえるなら、「ミスユニバース」にエントリーするために、若いお嬢さんがコーチについて、何から何まで教わりますよね。 あれ、あのレッスンを、50代のおばさんが、劇場で、1800円ポッキリで、受けさせていただいているのですよ。そんな感じなのです。さらにですよ、監督さん、女優さん、スタイリストさん、ヘアーメイクさんなどなど、すべて世界で名を馳せている超一流のスタッフばかりです。 その超豪華スタッフが、毎回入れ替わるのですよ。なんて贅沢な、なんてファンタスティックな体験なのでしょう。

だから私は、自分のオンナ力が凹んできたなと感じたら、必ず劇場に駆け込みます。映画は素敵なヒロインさえ出ていれば、ある程度ストーリーは問いません。 暗い劇場の中で、心を無にし、切れそうになっている女性ホルモン(エストロゲン)を補給するのです。早いストーリーの展開なら、2回くらい恋もできてしまいます。そして劇場を出てきた私は、すっかり、「ヒロイン・マインドコントロール」にかかっています。

 

ウィンドーに写る自分の姿を見ても、心なしか背筋が伸びている気がします。その夜は鏡に向かって、眉毛のお手入れ、リフティングマッサージ、ヘアーブラシまで丁寧になります。 たぶん、そのお手入れ時間も、いつもより30分くらいは長くなっていると思います。

 

そして、そんな夜は決まって、「オンナはいくつになっても、キレイを忘れないようにしなければ」と深く心に誓うのです。私もまだまだ、あきらめないぞーーーと。

 

 

2009.9.1