眠れる森の50代は美しい

若い時は、一晩くらいの徹夜なんてなんのその。翌日も、それほど美観に損色なく仕事場に行き、その日まるまる眠いけれど、それなりに仕事もやっつけることができた。しかしだ、50歳の声を聞いたあたりから、もう、それはきつい。体力が続かないというだけでなく、見た眼に、かなりの疲労感が悲壮感になってただよってくる。 シミは浮き出てくるは、法令線はくっきり現れるは。

 

だから、50代の「ひと夜の激しい恋」なんてありえないのです。夜、眠らないことが、我が美貌にどれほどダメージを与えるか。自信のある方、ぜひお試しあれ。100年の恋も、「ひと朝」で覚めてしまいますよ。

 

そうなのです。私なんて、ただの普通のほんの少しの寝不足だって、朝、鏡を見てぞっとする。顔が黒い、頬が垂れてる。眼の下のクマがぷっくり。これが、ワタシ? ゾンビおばあちゃんの顔です。

とにかく、50代は眠らなければいけません。ゆっくり入浴して、ベッドで深く深く新呼吸して。どこまでも、いつまでも眠り続ける覚悟で、眠りにつく。私の場合は、これを毎日実行するのは無理なので、週末に必ず実行している。だから、土曜日も、日曜日も、ひたすら「眠り姫」になる。 午前中に宅急便屋さんが来ようが、新聞の集金屋さんが来ようが、どんなにインタフォンが鳴りまくっても、絶対に起きない。そして、眠り続けるのです。そして、午後2時くらいにムクムクと起き出す。これが、すばらしい、お肌の美容効果満点です。

 

お金はかからないし、美容のための努力は何ひとついらないのです。さすがに、長時間の睡眠で寝起き直後の顔はかなりむくんでいますが、夕方くらいに鏡を見ると、シミは薄めで頬はぷっくり。 5歳くらいは若返って見えます。これを2夜連続で実現できた翌週の前半は、かなり「はつらつ美女モード」です。 何かで読んだのですが、眠っている間に出る成長ホルモンは大人にとって今さら身長は伸びないかわり、女性ホルモンの代替えのようなものになってくれるらしい。美容整形に通うことも、イソフラボンを飲むことも、もちろんイイでしょうが、まずは眠ること。時間を見つけてはひたすら眠ること。

 

皆さま、週に1度は「眠り姫」になりませう。

 

 

2009.8.1