貪欲な女性ほど、美しい

年齢には逆らえない。ということは、毎日鏡を見るたびに思い知らされる。とくにこの数年は、10月も後半になってきて朝夕の気温がガクンと下がってくると、年齢肌はてきめんパサパサなる。空気が乾いてくるのと比例して、肌がどんどん干乾びていく。まるで、天日干しにされているスルメみたいに。縦じわ横じわが縦横無尽に走っている様は、古い地図のようにも見える。なんて悲観して、我が肌を憐れんで観察ばかりしていても、肌のアンチエイジングはできない。


今年は一念発起、以前友人が教えてくれた肌の水分量を増やす方法、それを夏の終わりから積極的に実行している。そう書くと、どんなの、どんなの、とすごいことのように思われそうだが、いたって簡単、超安上がり。 もうほとんどの奥様方がご存じのやり方かもしれない。あのカリスマ美容家「佐伯チズ」さんが、いろいろなメディアで紹介しているのを見た方法にすぎない。

要は、化粧水パックです。それを私の場合は、ベッドに入る寸前に行っております。

 

  1. 1回分、5枚のコットンを用意。ほっぺた用、おでこ用、鼻上用、口周り用。(口周り用は、長方形のコットンの真ん中に水平に鋏を入れて穴をあける)
  2. そのコットンに、たっぷりの化粧水をしみこませる。(消費量が多いので、1本1000円くらいのもので充分)
  3. それを顔中に貼り付けて、すぐにベッドに向かう。
  4. 仰向けにベッドに横たわり、大きな深呼吸を13回する。(吐いて、そしてゆっくり吸う)
  5. たぶん1時間くらいは、顔じゅうの肌がたっぷりの水分におおわれ、毛穴から化粧水が少しずつしみこんでいく。(イメージ)
  6. 朝目覚めたら、ピロケースのまわりに落ちているコットンを拾い、ゴミ箱へポイと捨てるだけ。
  7. 朝の洗顔で、肌水分量が増えている感じを確かめる。(10%くらい増えている気がする)

 

これを毎日かかさず秋冬の間に実行すれば、肌年齢は5歳くらい若返る。これはほんとです。ただ、ご注意いただきたいのは、家族の誰にも見られないこと。我ながら、コットンパックしている顔を鏡に映したとき、 いつもイヤハヤと思います。髪は、洗い上がりでボサボサ、しわくちゃパジャマ、まるでホラー映画です。息子曰く、「エジプトのミイラみたい」ですって。 こんな姿を平気で家族にさらせるということが、すでにおばさん化しているということなのでしょう。こういう姿は一人暮らしの方にはおすすめできますが、お隣りにハズバンドがお休みの方は昼間だれもいない時間に、 TVでも見ながらこっそり実行されることをおすすめします。

 

オトナの女性がアンチエイジングをしようと思ったら、やっぱり誰にも見せられないくらいの特別な努力が必要ですよね。みなさま、けっして他人様に言えないような努力こそ、実はアンチエイジングに深く効き目があるのだと思います。 それこそが、若さの秘訣です。50代できれいな女性は、皆やっているんですよ。「あ~ら、私は何にもやってないんですよ~」なんて言いながら。それこそ、全身やりまくってるんですよ。 何もせずに若さをキープすることなんて生物学的に考えてありえません、絶対に。

 

ほんとうの「アンチエイジング」とは、やはりこんな見えない部分にこそ 努力して、若さときれいを保つことじゃないかしらね。

 

老化現象にどこまでも逆らう、抵抗する。この意欲こそが、キレイを創るのです。デヴィ夫人だって、見えないところでかなり頑張っていると思いますよ。

 

 

2009.12.7