ついに来た!化粧品も醗酵仕込みの時代が!

                             2013.9.9

暑い夏もようやく立ち去ってくれそうな気配の朝夕です。

9月に入って初めての土曜日。ここ数日読みそこなっていた新聞に、まとめて目をとおしていました。

また新聞ネタで恐縮ですが、昨日の日経流通新聞の一面に、新しいブランドが韓国から日本へ、九州方面のデパートから徐々に売り場を獲得し始めているという記事がどでかく掲載されていました。通常だと「ふ~ん」と読み飛ばしてしまうのですが、今回はそうはいきません。その化粧品ブランドのコンセプトが素晴らしいのです。「世界各国から集めた80種類以上の植物を約3年間、醗酵させて作られた「自然発酵製法コスメ」とあります。醗酵ですよ、醗酵。醗酵モノはとにかくアンチエイジングの効能あり。それが、化粧品になっちゃったのです。

日本の化粧品大手メーカーのほとんどは、究極の肌サイエンスを売りにしています。しかしそれも、もう当たり前のモノになってきています。といって、大手化粧品通販メーカーでは一部生薬などの配合を売りにはしていますが、売り方などの手法に問題があり、常識あるオトナの女性は近づかない。そこへ、上記のコンセプトで立ち上げられた化粧品ブランド。これが、デパートの化粧品売り場に並んじゃう。韓国勢「やってくれましたネ!」とひとり絶賛です。「世界中から集めた植物」+「醗酵製法」これだけで、もう時代をメチャクチャ読んでいます。

日本の大手化粧品メーカーさん、日本の大手製薬メーカーさん、何をしているのかしらん? 家電業界といい、IT業界といい、下からの斬新なアイデアは、日々会議の議題にあがっているはず。縦社会構造の保守サラリーマン維持体質管理職たちで、世界が注目するかもしれない新たなビジネスの種をつぶさないでいただきたい。

 

タナカキヨミ