薬食同源を学びましょう♪

みなさん、どれくらいの頻度で医薬品を使用されていらっしゃるでしょうか? 持病などがあり、どうしても薬が必要な方を除いても、ついつい胃薬や鎮痛剤などを使用してしまうことってありますよね。もちろん急性疾患などでは医薬品は必要不可欠なものではありますが、日常的に医薬品を使用されるのはあまり良いこととはいえません。


わたくしの友人や知人の韓国人はほとんど薬を飲みません。その上、サプリメントなども飲んでいません。なぜでしょう?


それは、薬食同源という考え方が根付いている韓国では食べ物で心身を整えるという事が日常だからです。例えば風邪のひきはじめには参鶏湯や朝鮮人参茶にはちみつを入れたもの、胃の調子が良くない時にはお粥やシッケ(雑穀のお粥のようなもの)、女性のホルモンバランスを整えるためにはザクロや大豆のチゲを食します。


野菜の消費量世界第二位の国ですから、野菜を食する量も多く便秘薬など本当に売れないらしいです。発酵食品であるキムチを食べていることもひとつの要因ではありますが、それ以上に毎食ごとに韓国のりや野菜を多く食すことに寄っているような気がします。


先日も韓国で眞露の濾過装置を作っている会社の社長と会食する機会があり「なぜ日本人は医薬品やサプリメントに頼ってばかりいて食生活をきちんとしないの」と質問されました。なんとも返事ができずに困ってしまいました。韓国のお年寄りは日本人ほど病院にかからないようです。食が身体を作ること、食で病にも健康にもなることをよく知っているので毎日の食事である程度ケアできるとの事。

 

戦後、健康保険制度が確立され誰でも平等に医療を受けられるようになった日本は、いまや西洋医学が一番正しい科学的根拠に基づいたものと思い込んでおりますが、西洋医学のスタンダードは数年で変化します。それに比べ東洋医学は数千年変わっておりません。体調を整える時には、まずは医療を考える前に自分の身体のことを毎日の食生活で改善することを考えるようにしましょう。加齢でおこると思われていた様々なトラブルの中には、長いあいだの良くない習慣が積み重なっておこることがわかってきております。

そうは言っても急に食生活を変えることは難しい事。まずは季節の野菜を食する事から始めてみましょう。夏野菜は身体を冷やす作用があり、冬野菜は身体を温めてくれます。果物も当然、南国のものは身体を冷やし寒い国のものは身体を冷やしません。この季節は、果物ならりんご。野菜は根菜類を中心に召し上がる事をおすすめします。人参、ごぼう、たまねぎなど土の中で育つ野菜を多く摂ると身体を温めてくれるのです。ホルモンバランスが崩れる、浮腫みやすいなどの症状も身体の芯が冷えている事で酷くなりがちです。

 

あとは身体が疲れている時に日本人はスタミナをつけようと少々こってりした物などを食したりしますが、全くの逆効果です。そんな時には内蔵も疲れているものですから消化の良いお粥などを召し上がるようにしましょう。できれば日本式の栄養素の低い水で炊いて塩を入れるものではなく鶏のスープなどで炊いた漢方粥系のものが理想的です。

 

面倒くさい?なんておっしゃらずに、健康で美しい10年後の自分を思い描いて。いつまでも若々しく美しくいるために、さあ!薬食同源を学びましょ♪

 

2013.1.5