「夏の元気も着物のお陰」

夏です! きものを着ましょう! 夏は楽しい催し物が沢山有ります。夏祭りや、朝顔市、ほおずき市などの縁日、花火大会・・・ 日本の伝統行事にはやっぱり着物が素敵。そう思ってる方は多いでしょう?

 

でも、暑い時に着物なんて大変じゃな~い?という方、どっちにしても夏は暑いんです。

 

ならば昔の人の知恵を取り入れて、サラサラーっと涼しげに、自分も涼しく着れる着物をまとってみて! しゃきっとしてとても気持ちが良いですし、今、着物に慣れておけば袷の季節の着付けも所作も楽に出来ます。

 

ところで皆さん、夏の着物って、浴衣の事だけではありませんよ(実は、私が恥ずかしながら6年程前迄そう思っていました)。今、一番、袖をとおすのは麻の着物。

 

大島紬の夏大島も大好きで、夏の特別な集まりに参加する時に着ますが絹なので少し気を使います。

 

奄美には今も芭蕉の木も自生してるし、芭蕉布や麻の織物も昔は織られていましたが今は絹だけ。で、私の夏のお気に入りは新潟の小千谷縮(おじやちじみ)と能登の能登上布。

紫外線防止効果もあり、風の通り抜けがスースースースーと抜群で、適度な張りがあるので肌にまとわりつかず、体形も丸出しにならず、そして洗濯機で洗えるんです。小千谷縮は襦袢をつけないで浴衣としても着れますよ。ちなみに麻織物を上等な布という事で上布といいます。

 

凉しそうですね~、とよく声をかけられますが、暑苦しくなく着る一寸したコツが有ります。衣紋を抜き過ぎず、襟合わせを開け過ぎず、身幅にはほんの少しゆとりを持たせて風が着物と身体の間を通る様に着る事と、着丈は踝にかかる程度で長過ぎない様に。色は寒色の同色系又はモノトーンでまとめ、遊び色は帯び回りの小物だけにもってきます。

 

小千谷縮は襦袢をつけないで浴衣としても着れますよ。ちなみに麻織物を上等な布という事で上布といいます。

 

帯留めに夏の風物を取り入れたり、扇子や日傘、履物も夏らしくして、背筋を伸ばし、しゃんとすれば自然と気持ちも凛として気合いも充実してきますよ。

 

この夏も私は着物でどんどん出掛けて夏バテ知らず、の予定。

7月16日から28日迄、皆既日食で沸き立つ奄美大島に秋の個展用の染め物をしに行きます。勿論、着物で飛行機にも。着物で出掛ける事を考えただけで、元気が出てくる私です。

 

 

2009.7.16