ふるさと

2月にNHKローカル番組で、「四季 羊蹄山頂」が放送され、改めてふるさとの山の美しさと偉大さに感動することとなりました。
私は、大きくそびえ立つ羊蹄山を目の当たりにする、この山麓で生まれ育ちました。標高1898mの単独峰、周囲に高い山もなく、晴れた日には頂上から眼下に洞爺湖が望め、西に日本海、南に太平洋、遥かかなたには大雪山系の峰々などが豪快に見渡せるのです。また、高山植物も単独峰ならではの混ざり合わない純粋な品種があるようです。頂上の火口は大きく広がり、たっぷりと雪を蓄えて、伏流水として周辺の町々に美味しい水を提供しています。
山麓の町それぞれから見える羊蹄山の形状が少しずつ違い、わが町から見る羊蹄山が一番美しいと譲らないのも、富士山自慢をする周辺各県のそれと似たところがあります。ある人が昔、札幌から函館に向かう函館本線に乗り、右にニセコ連峰、左に羊蹄山が見えてくるとちょっと下車してみようかな・・・と思わせる風光明媚なところだと言っていたのを思い出します。私の自慢のふるさとです。

ということで、今月の百名山の篆刻は「羊蹄山」です。北海道では9つの山が百名山に選ばれており、その中のひとつです。朱文で縦に大きく、思いを込めて刻しました。蝦夷富士とも言われる雄大で美形の山です。高校時代に一度だけ登っていますが、ただただ仲間とワイワイ楽しかっただけの記憶しかなく、改めてもう一度、美しい高山植物の花が咲く季節にチャレンジしたいものです。

 

今回の手作り品は、ビーズで眼鏡コード作ってみました。私の視力は若いときから1.5を保ち、いくら目を酷使するようなことがあっても視力は落ちることもなく、眼鏡とは無縁でした。そんな訳で眼鏡に憧れ、老眼鏡を買う日を少し楽しみにしていました。

まだ必要のない時からどんなデザインの眼鏡にしようか?どこの眼鏡屋さんにしようか?などと日常眼鏡をかけている方には少々不謹慎な思いを抱いていました。

 

今では老眼鏡なしでは新聞も本も読めず、お買い物へ行っても値段は見えず、念願かなって…不自由なおもいをしています。眼鏡コードがなければいつも眼鏡を探すことになり、眼鏡コードは必需品となりました。

2011.3.23