タンチョウ

どうやら、釧路にはタンチョウ解説員という方がいるらしい。その方のお話が新聞に載ったものをご紹介します。「給餌場では今、タンチョウ鶴の夫婦愛であふれ返っている。求愛の季節だ。そんな給餌場で、一組の夫婦が注目を浴びている」と始まる。タンチョウには、調査研究のために足環に番号が刻まれたものをつけられている。「K02」の足環番号からK子と名付けられているメスとその夫のマモルの心温まる話です。過去のK子には夫がいたのだが、一生を添い遂げるといわれるタンチョウであっても繁殖能力を失うと別離することもあるようだ。

その上、K子はケガをして飛ぶこともできず、毎日徒歩でねぐらと給餌場にかよう生活をしている。そこへ常にそばに寄り添うタンチョウが現れた。それがK子を守る夫として名付けられたマモルだ。マモルは普通ではあり得ない、傷ついたK子の翼の羽繕いをし、雪深い朝にはK子のねぐらへ迎えに行き、日没前には別れを惜しむかのようにK子の上空を旋回してねぐらへ帰るというのです。文章の最後は、タンチョウ夫婦の絆の強さを毎日見せてもらっていると終わっていました。誰しもが、このように奇跡のような愛情深い、静かな日々が送れることを願うところです。

 

今回の篆刻は「獻壽」です。ケンジュと読みます。丹頂鶴の話題の後に、鶴は千年、亀は万年のことわざのように、長寿を祝ってのおめでたいことば、「たてまつることぶき」と言うことのようです。

 

 

 

 

 

 

たくましく穏やかに人生を楽しむ長寿の方々を思い浮かべ、迫力ある作品になりました。

2.5cm角の巴林石(ぱりんせき)に白文の篆刻です。優雅に飛ぶ丹頂鶴の絵はがきに捺してみました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回の手作り品は、前回に続き着せ替え人形です。名前も「サラ」と名付けました。

北海道には今期大活躍した女子ジャンプの高梨沙羅さんがいます。冷静沈着、おりこうそうでその上、可愛い沙羅さんのイメージと我家のサラちゃんの涼やかでおりこうそうな顔立ちが共通点。同じ名前をいただきました。

 

 

 

 

前回は紺のワンピースのお出かけ着でしたが、今回は初夏のイメージで遊び着を作って見ました。レースをあしらった白のブラウスと黒のギンガムチェックのハーフパンツ、髪を結んでアクセサリーも水色のお花がチャーミングです。

 

 

 

 

 

 

 

2013.5.1