年賀状

2013年が穏やかに始まりました。新年を迎える前には年賀状を書く作業があります。私は前年に頂いた賀状を見ながら書くことになり、それに「何々ですか?」などの質問や「何々です」などの報告が書かれてあると、相手はもう一年も前のことなど忘れていると思いつつ、返事のようなものを書いてしまったりします。

 

そんな中に、20年以上も前のバイト先で私にパソコンをいちから教えて下さったTさんの賀状には「ファーストアルバム“いつか住んでいた家”をリリース」とあるではありませんか。失礼ながら1年間忘れており、その日に慌ててアマゾンからCDを取り寄せ聴かせて頂くと、それは本人のギターと歌声のボサノバでした。

   
   

歳の暮はいい雰囲気にボサノバが流れる中の賀状書きとなり、その方には一年後の感想とは気付かれないように新鮮な気持ちをおさえつつ、ささやかな感想を書き添えることとなりました。取り掛かるまで気の重い年賀状書きも、書き出すと以外に楽しみながら進んでいる事に気付きます。そして新年を迎え、おせちを前に一枚一枚見る年賀状はとても嬉しいものです。これぞ元旦、日本のお正月を実感するひとときです。今年も宜しくお願いいたします。

今年初めての篆刻はやはりおめでたい四文字を刻したものを選びました。瓦当印の「長楽萬年」です。瓦当とは軒丸瓦の先端部分を言い、そこには大体おめでたい文字を刻むようです。長楽萬年とは尽きることなく長く続く楽しみ、と言うもので新年にふさわしいものになりました。薄墨で蛇に見立てた巳の字を書き、その中に印を捺しました。いつもより大きい4センチ角の石に刻し、少し迫力がでたように思います。

今回の手作り品はウールの冬のブローチです。友人が通っている手織り教室の作品展に行ってみると、ウールの糸でパタパタ織った暖かそうで魅力的なショールやマフラーなどが展示され、また販売されていました。そこでは織り見本や端切れも袋詰めにされて販売されており、袋の中のたくさんのきれいな小布の誘惑に負け購入。早速そのふわふわの優しい織りの布を使ってブローチを作ってみました。色合わせを考え、適当な大きさに切ったもの2枚を重ねて手持ちのビーズをちりばめ、裏にフェルトを張りブローチのピンを付け完成。暖かそうな冬のブローチになりました。ニットのワンピースの胸元につけてみます。


2013.1.20